第252話


異世界2ヵ月と26日目。


昨夜は結局温泉三昧で、グッタリして寝ちゃった。

しかし、今回のコーデリア王国行きは、餅と伝説級の職人との出会いと言う、大きな成果が残ったなww



朝、日の出前に目覚め、トリスターの地下工房で、出来上がった店舗セットを回収して、新しいセットを作成した。

部屋に戻り、目覚めたフェリンシアと朝の鍛錬を一緒に行う。


「さて、今朝の朝食はどうしようか?」

と海渡がフェリンシアに相談すると、


「久々に海渡の作った、ぎゅうどん?ってのが食べたいです!」

と朝からガッツリなフェリンシア。


「じゃあ、朝食は牛丼とお味噌汁にするか。フェリンシアは寝ぼすけエルフ達を起こしてきてくれる?」

とお願いし、せっせと朝食の準備をする海渡。


最終日と言う事で、結局ドロスさんもサチーさんも泊まる事になってしまい、5人分を用意した。


「おはよう。いやぁ、君達朝早いねぇww」

とドロスさん。


「おはようございます。良く寝られましたか?」

と聞くと、


「いや、マジであの温泉凄いよね。朝の目覚めが全然違うよ?」

と絶賛中のドロスさん。


「あ、残りのエルフ来たw おはようございます。」

と朝からキリリのサチーさんと、朝からボケボケのステファニーさんがやって来た。

2人ともお肌はツヤツヤだww


「おはよう! ああ、今日でまた暫くお預けか・・・。」

とサチーさん。


「・・・・」

とステファニーさん。


「聞いたよ、カイト君w 君まだ幼いのに、ヤルねぇwww」

と朝から飛ばすサチーさん。


「ん?何のことですか?」

と海渡。


「ふふふ。その歳で、女性に服を贈ったんだって? このこの~♪ しかも手製の付与まで付けてw」

とサチーさん。


「ん?? 服?ああ、ジャケットとスカートですね? ええ、凄いのを見つけたので。」

と不審者を見る目でサチーさんを見る海渡。


「ん? もしかしてエルフの風習知らないとか?」

とサチーさん。


「何でか?その風習って。」

と海渡が言うと、


「エルフの求婚では、男性から女性に服を贈る風習があってねwww」

とサチーさん。


「・・・・え!?」

と固まる海渡。


「ポッ・・・」

と頬を赤らめ、モジモジしながら下を向くるステファニーさん。


「えーーーーーーーー!」

と朝から絶叫する海渡。


「いやいや・・・それノーカウントですよ? そんな風習知りませんし、僕6歳ですからね?」

と言うと、


「う、うち・・・弄ばれたん!?」

と、あからさまに、『ガーーーン』とした表情をするステファニーさん。


「人聞き悪っ!! いやいや、そう言うんじゃないですからw さ、ご飯冷めない内に食べましょう!」

と無かった事にしようとする海渡。

横でドロスさんが、下を向いて、クックックと声を殺しながら笑ってるし。



全員が席についたので、いただきます!


まずは卵を溶いて、牛丼に掛けて、紅ショウガを添えて一口。

「うん、朝からだと重いかとおもったけど、美味しいなw」

と久々の牛丼にご満悦の海渡。


「はい、いつも通り、美味しいですねw」

と微笑むフェリンシア。


「カイト君、これはなんて言う料理なんだい?」

とドロスさん。


「ああ、これは牛丼と言います。まあ、使っている肉はカモフラージュ・カウですがね。お好みで、溶き卵をかけたり、七味を掛けたりします。」

と説明する。


エルフ3人組も、海渡の真似をして溶き卵をかける。


一口食べると、

「「「何これ、うっまーー!」」」

と声を揃えるエルフ3人組。


結局朝から、フェリンシアとステファニーさんは2杯お替わりしていた。

「君達、朝から凄いよねww 朝から牛丼を3杯食べるとかww」

と2人の食欲に呆れる海渡だった。(しかもステファニーさんは寝起きだしw)



王様とは朝の9時に飛行場と言う事になっている。

現在7時半なので、まだまだ余裕。

って事で、エルフ3人組は朝から朝風呂入るらしい。


「ラピスの湯、使って良い?」

と聞くので、OKすると、ピューっと温泉へと走って行った。

が! 外に人垣が出来てると戻ってきたよ。


しょうが無いので、裏口から入れてあげた。


海渡とフェリンシアも結局朝風呂に入る事にしたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る