第145話


あとは、王様に奴隷の件と、冤罪の件をお願いしてみるか・・・。


王都をブラブラ散策しながら、時には爆買いをしつつ、アルマーさんの別邸へ戻ってきた。

アルマーさんに、奴隷の件を話し、王様に電話して良いかを確認した。


元々王様には、

「おう!いつでも連絡してねぇー!」

と軽い感じで言われてはいたのだが、それはそれ、これはこれ。


真に受けて電話して、不敬罪とかシャレにならんしw


すると、アルマーさんが、

「いや、君は既に別格だから、良いんじゃない?」

と言われ、


電話しています・・・今。


「はい、もしもし、こちらは王様じゃよ?」


「ププッーーー・・・」

思わず吹いちゃったよwww


「あ、突然すみません、海渡です。なんと言う茶目っ気のある出方してるんですかwww」

と思わずツッコンでしまって、あっ・・・と少し冷や汗が。


「おお、カイト君か! これ本当に面白いねー。 いや、楽しくてさぁw」

とメッチャフランクな王様。


「喜んで頂けて、こちらとしても、作ったかいがありますね。開発者冥利に尽きます。」

とお礼を言う。

更に、

「少しお願いがあって連絡をさせて頂きました。実は早急に開店の準備をすべく、進めているのですが、人材不足なのもあって、色々調べていると、大変な事も判りまして・・・。

実はドラーツ公爵やアレスター商会の陰謀や冤罪で犯罪奴隷や有罪にされている無実の人達が合計153名居ます。

彼らが関わった事件で投獄されたり犯罪奴隷になった人は、当方で調べた結果、全員無実と自信を持って言えます。

で、その無実で犯罪奴隷にされた中に、当方で是非とも雇いたい人物が7名おりまして。その他の146名も全員無罪なので、直ぐに釈放してあげて欲しいのです。

おそらく、その裁判や逮捕に絡んだ人物も不正の疑いがあるので、調べた方が良いかと思います。」

と、告げると、


「いやぁ・・・カイト君の情報網は凄いねぇ。我が国の情報部を遥かに超えるよね。先のドラーツ公爵の内定資料?あれも凄すぎだよね。全部ドンピシャで当たってたよ。

OK判った。至急全員釈放させるようにする。で、君が欲しい7名だが、名前は判るのかい?」

と言うので、


7名の名前を告げる。

「ドリス、ステーシア、アンドレット、デニス、ランカスター、ドッチ、トーラスの7名です。」


「OK明日の午後にでも、王城においで。ちゃんと門番にも言っておくから。じゃあまた会えるのを楽しみにしてるよーー!」

と電話が切れたw


あとは、借金奴隷だ。

ヨーコさんに連絡すると、まだ街中で色々動いている最中との事。

なので、借金奴隷のサーティ、アルモンド、ローリーの3名と店長候補として契約する事をお願いした。

他にも、借金奴隷で良い人や、料理スキルのある人なんかも契約するようにお願いした。


よし、これで店長候補10名、店員候補?15名は何とかなったな。これで王都支店は何とかなるかな?

オスカーさんに連絡して、アレスター商会の店舗の状態や敷地のサイズを聞いた。


まあ、敷地は大きく、店舗とカフェを合わせた以上の面積があるとの事。

なるほど、聞いたサイズを基に頭の中で、新店舗とカフェと宿舎の絵図を描く。


そして、フェリンシアには内容を告げてから、トリスターへとゲートで戻り、地下工房の下に地下3階を作り、高さが25mで100m×100mのの巨大空間を作り上げた。


つまり、この空間で店舗やカフェや宿舎を作りをする地下工房とする為である。

この地下工房は、地下100mに作ったので、少々の事では気付かれないだろう?

元の工房から全ての工作魔道具も移動し、土台となる部分・・・つまり地面から20cmの土台部分からを一体化する事とし、柱の穴は共通化して使う事とした。


ここからは、じかんとの勝負である。一気に必要なトレントの柱や梁等をドンドンと切り出して行く。

身体強化に身体加速を使って、今までの優に5倍以上の速度で作業を進める。

まるで、超高速早回しで動画を見ている感覚で、建物が建って行く。

ガラス、エスカレーターまで付けた状態で全ての作業が終わる。

ここまで3時間。時刻は午後6時。


一度、王都へとゲートで戻る。

オスカーさんとヨーコさんが戻って来ていたので、現在の作業と状態を告げると、当然の事ながら、非常に驚かれた。


これからは、どの店も、基本同じ物とする事にし、パカパカと今の旧アレスター商会の店舗と入れ替える感じで済ませる事にする。


アルマーさんへも断りを入れてから、トリスターに戻り、カフェも建設していく。こちらは2時間半で完成。


そして更に加速し、全て作業を終える頃には、無理のお陰か・・・


≪ピロリン♪ 魔法:土Lv5を取得しました。≫

≪ピロリン♪ 魔法:闇Lv5を取得しました。≫

≪ピロリン♪ 魔法:時空間Lv5を取得しました。≫

≪ピロリン♪ スキル:身体強化Lv4を取得しました。≫

≪ピロリン♪ スキル:身体加速Lv2を取得しました。≫

≪ピロリン♪ スキル:クロックアップLv2を取得しました。≫

≪ピロリン♪ スキル:造形Lv5を取得しました。≫


と色々アップした。


その各レベルアップで調子に乗り、今度は従業員用の宿舎を念のため4階建てで作成する。

基本の設計は現在の宿舎と同じにする。

但し、風呂と食堂(厨房付き)を作った。1階は食堂と風呂が大部分となる。

よって、2階~4階が従業員宿舎となる。

各レベルがアップしたお陰もあって、更に人外のスピードで建設し、バルコニー付きの素晴らしい宿舎が2時間で完成した。


「ふぅ~疲れたー」とため息をつきつつ、地下工房に大の字になって寝転ぶ。

時刻は10時半過ぎ・・・。


風呂に入りたかったけど、コッソリ戻って来ているので、クリーンだけを掛けて王都の部屋へ戻り、待っていてくれたフェリンシアと一緒に就寝したのだった。


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コピペ時に、一部文字抜けがあり、修正しました。

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