第12話
異世界5日目。
結界が消滅するまで、あと25日である。
結界が消滅して町へと安全に向かえる様になるまでLvを上げる必要があるのだが、目標となるLvの安全圏が判らない事には、始まらない。
そこで、今日は思い切って、結界のギリギリまで行ってみようと思っている。
女神の話だと、当初半径200mの結界が30日消滅すると言っていたから、1日で6.6mずつ狭まっていく計算となる。
5日目と言う事は、計算では、半径166mって事になる。
よくあるラノベやゲームのLv上げの定番だと、実力差の大きな魔物を討伐する事で、大きな経験値を得て、一気にLvが上がるし、逆に同じくらいの実力や下位の魔物相手を幾ら討伐しても、経験値にならず、殆どLvが上がらないという設定がある。
女神の情報では、兵士や冒険者が最大でLv50前後と言う話だったが、その兵士や冒険者が入って来ないこの森は、おそらくそれ以上の化け物が住んでいると推測される訳だ。
とにかく、より多くの情報を集め、色々な方向性を考える必要がある。
と言う訳で、身体強化+レーダーマッピング+魔力感知を常時発動にし、結界の境界へと駆け出した。
半径150mを過ぎると、目の前に若干薄い幕の様な物が見えてきた。
「これが結界か・・・」
魔力感知のお陰で、レーダーマップに上に結界の境界線が表示される。
更に集中し、結界の外の魔力を探ると、40m程先に反応が現れた。
≪ピロリン♪ スキル:魔力感知Lv3を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:レーダーマッピングLv3を取得しました。
これにより、レーダーマッピングと魔力感知の
合成スキル:エクストラレーダーマッピングLv3に
進化しました。≫
すると、一気にマップのスキャンエリアが半径100mに拡張され、7つの赤い点が出て来た。
一番近い40m先には
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種別:フォレスト・ウルフ・クィーン
Lv:72
説明:フォレスト・ウルフの上位種。フォレスト・ウルフの約2倍のスペックを
持ち、強力な耐刃の効果がある毛皮を持ち、フォレスト・ウルフの群れを
率いる。知能が高く、俊敏さと鋭い爪と牙による集団先方が得意。
Lv70以上の個体では、人語を理解し喋る事もある。
また、一部のフォレスト・キング・ウルフは、魔法による攻撃を仕掛けて
来る事も報告されている。
耐刃効果のある毛皮と、爪や牙が高額で取引されている。
肉はそこそこ美味しいが、全体的に硬い。食材としてはお勧めしません。
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種別:フォレスト・ウルフ
Lv:29
説明:森に特化した狼種の魔物。耐刃の効果がある毛皮を持ち、群れで獲物を
狩る。嗅覚が鋭く、遠く離れた敵を感知する。
俊敏さと鋭い爪と牙による集団戦法が得意。
稀にLv50以上の個体は、フォレスト・ウルフ・キングやクィーンに昇華する
事もある。
耐刃効果のある毛皮と、爪や牙が取引されている。
肉はそこそこで、全体的に硬い。よって食材としてはお勧めしません。
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種別:フォレスト・ウルフ
Lv:31
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種別:フォレスト・ウルフ
Lv:25
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そしてやや左側70m先の池の傍には
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種別:ポイズン・リザードマン
Lv:75
説明:沼地に生息する2足歩行のトカゲ型の魔物。
強靭な鱗を持つ外皮は、耐物理攻撃に強い。
水魔法を使い、毒液を相手に掛け、弱らせて沼地へと引きずり込む戦法が
得意。また、長い尻尾による打撃には注意が必要。
鱗や肉や毒袋が取引されている。
肉は非常に美味しいので人気があるが、なかなか市場に出回らない。
解体時には、毒袋を傷つけて、肉が毒に汚染されないように、注意が必要。
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種別:ポイズン・リザードマン
Lv:66
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更に、右側の80mぐらい先に
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種別:グレート・グリズリー
Lv:81
説明:熊種の中では最強の魔物。通常の移動時には4足歩行だが、戦闘時には
2足歩行になる。耐魔法と耐刃の毛皮を持っており、戦闘時には
伸びる長い爪による攻撃が得意。
耐魔法と耐刃の毛皮を持ち、強いため、あまり攻撃を避けようとはしない。
また土魔法による攻撃もある。肉食だが、ハチミツが好物で、フォレスト・
ビーの天敵である。
魔石、毛皮と爪が取引される。
肉は癖が強く、あまり美味しくない。
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うん、これはヤバいね。全く今の状態だと勝てる気がしない。
一番低いレベルでも25だよ? まあ実際のステータスを見てみないと判らないけど、これはヤバいよね。
まあ、幸いな事に結界のお陰で、俺には気付いてない様だけど、結界が消えたら、我先にと群がって来て、瞬殺されそうだ。
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