第13話
とにかく、結界の外周をグルっと周って、他の魔物の分布を確認するとする。
さっきのポイントから200mぐらい時計回りに進むと、今度はもの凄い数の赤い点が現れる。
距離は70m先で、点の数は103体。
真ん中の一番輝く点を見ると、
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種別:オーク・キング
Lv:77
説明:オークの中の最上位種。強さは通常のオークに比べ約3倍。
固い外皮と分厚い脂肪層で、高い耐物理攻撃を持つ。通常のオークに比べ
2.5倍くらいのスペックと、知能を持ち、オークの大群を指揮する。
自身は大型の剣と魔法を使い戦う。
オーク・キングが存在するオークの村は、大体100匹以上で、下位の
オーク・ジェネラルが数匹存在し、分隊を指揮する。
その他にもオーク・アーチェやオーク・ウィザード、オーク・ナイトが
各小隊に存在し、一般のオークを支援して戦う。オーク全体がそうであるよ
うに、人族等の女性を襲い、繁殖する。
魔石、皮、と肉が取引される。
肉は通常のオークに比べ非常に美味しいが、個体数が少ないのと強い為、
滅多に市場には出回らない。
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周りの小さい点の1つを見ると、
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種別:オーク
Lv:25
説明:顔は猪に似た2足歩行の魔物。
固い外皮と分厚い脂肪層で、耐物理攻撃を持つ。力は強いが、知能は低く、
長時間戦闘可能なスタミナを持つ。
オーク・キングの指揮下に居る場合、同じレベルのオークよりスペックが
高くなる。
人族等の女性を襲い、繁殖する。
一般のオークは魔法を使えない。武器はこん棒や、冒険者等から奪った剣な
どである。
魔石、皮、と肉が取引される。
肉は美味しい。味は豚肉を更に美味くしたような味。
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オーク103匹はヤバいし、2足歩行の人型っぽいのがネックだけど、是非ともご相伴にあずかりたい。
そして、全体の3/4ぐらい進むと、緑色の点が1つ見えて来る。
緑色の点は初めてだな。詳細を確認すると、
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名前:
種別:フェンリル
Lv:---
説明:狼型の4足歩行の聖獣。
生まれ持って知能が高く、人の言葉を理解し喋る。
様々な魔法を使い、爪と牙による攻撃も行う。
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「おおお!フェンリルだーー!!」
Lvが表示されないし、説明が少ないのは、やはり聖獣だから?それとも鑑定レベルのせいかな?
緑表示って事は、少なくとも俺への害意は無いって事で良いのかな?
もっと、説明プリーズ!
そう言えば、まだ試してないスキルあったな・・・。
「女神の知恵Ex」を発動してみる。
『やっと、御呼びが掛かりましたか・・・』
とLvアップ時とかに響く音声?が浮かぶ。
≪女神の知恵Exを常時発動しますか? はい/ぃぃぇ≫
え?検索的な物じゃなくて、こんな感じなのか? 何かあからさまに「はい」が強調されてるな。
うーん、取り合えず、「はい」を選ぶ?
≪女神の知恵Exを常時発動します。≫
『って、事で、あまりにも忘れられているようで、焦ってましたよ。もっと早くに頼って頂けると思ってたのに。』
といきなり会話口調で頭の中で鳴り響く声。
『取り合えず、フェンリルの事と、マップに表示される説明が少ない事なんかを教えて欲しいんだけど。』
『スルーですか・・・。まあ良いでしょう・・・。
フェンリルですね?フェンリルは聖獣です。
聖獣とは、この世界のバランスや重要な根底を守る役目を負っています。
害意の無い人を襲う事はありません。Lvが表示されないのは、鑑定スキルのLvが足りないせいです。』
『なるほど、じゃあ、仮に対峙したとしても、話し合いが通じる感じで良いのかな?』
『はい、温和で人の言葉も理解してますし、とても知能が高く、下手な人間よりも賢いです。』
『そうか、ありがとう。また何かあったら聞くよ。』
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