第9話

 さて、昼飯の休息後、気持ちを新たに「魔法の手引き」の続きを開く。


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■魔法の発動方法

 いよいよ、魔法の発動方法なんだけど、これは簡単。

 魔力操作で集めた魔力へ行使したい魔法のイメージを送り込むの。 詠唱は要らないの。

 魔法はイメージと気合よ!!!

 地球の知識を持ってる海渡っちなら、具体的な発動経過のイメージまで持てるから、きっとその分強力な魔法が使えるよ。


(そして女神ジーナが親指を立ててウインクしてる挿絵)


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「ふむ。つまりはイメージ次第で具現化出来るって事か。」


「よし、一発行ってみようかw」


 指先に魔力を集め、火をイメージする。

 さっきの魔力枯渇があったので、ごく少量の魔力にしてみた。

「ボッ」と指先に直径10cmぐらいの火の玉が浮かぶ。


「魔法キターーーーー!!」と思わず歓喜。

 集中が途切れたせいか、魔力が拡散し、火の玉が消える。


「と言う事は、水も出せるかな?」


 今度は、指先に魔力を集め、水をイメージする。


「出たねw」


 指先に直径10cmぐらいの水の玉が浮かんでいる。

 水だけど、下に落ちる事なく、浮かんでるのは不思議な感じ。

「まるで、宇宙空間で遊ぶ宇宙飛行士みたいだなw」


「火、水、の次は、土魔法かな」

指先に、石をイメージしてみると、石が浮かんだ。


 次は風魔法。指先に小さい竜巻をイメージすると、目に見えないが渦巻く風が起きてる感じがする。

「うーん、風魔法って、見えないから判らないけど、風は吹いてるっぽいな。」


 そして、光魔法では、光の玉が浮かんだ。

 闇魔法では、黒い靄の様な闇が浮かんだ。

「あとは聖魔法と、時空間魔法か・・・。聖魔法はおそらく回復系?、怪我とかを治すんだろうけど、今は怪我してないしなぁ~。

 時空間は瞬間移動とかって感じでちょっと怖いし、もうちょっと魔法に慣れてからにするか。」


「さて、残りも読んでおくか」と



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■付与魔法について

 魔力を持つ物体には魔法を付与する事が出来るのよ。 剣とかに付与すると、魔剣になるし、色々な魔道具とかも作れちゃうの。

 付与するには、2種類の方法があって、自分が魔力の供給源となって、暫定的に付与する方法と、魔石とかを魔力の供給源にして、魔法陣を使って魔法を発動する方法とあるの。

 魔法陣と言うのは、円の中に起こす魔法の効果と、規模と、持続時間 とかが書いてある物なのね。

 一般的には、魔法言語文字を使って書く物と思われているみたいなんだけど、実はちゃんと構文が合って、それに見合った魔力供給源と、その魔法規模に耐えうる素材だったら、どんな言語を使っても、見合った魔力を込めて魔法陣を書けば、発動出来る物なのよねぇ。

 そこら辺をノバの人たちは勘違いしてるみたいで、実はあまり便利な魔法グッズが、発展してないの。

 お願いと言ってたのは、もっと魔道具とかを含んで、文化を発展させたいのよ。お願いねぇ~。


(ここには、魔法陣の例と、構文の説明が真面目に書いてあった・・・)


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 以降のページは空白・・・。

 この本、纏めると、3ページぐらいになったんじゃないのか? と、脱力する。


 まあ、しかし、魔道具とか面白そうじゃないか! 地球で開発しようとすると、複雑な仕組みや開発コストが掛かる物でも、魔法のあるこの世界なら、アイディアと魔法陣で、何とでもなりそうだよな。

 これは女神ジーナのお願いを頑張ってみたい。


「ありがとう、色々やってみるよ!」

と、天に向かって言ってみる。


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