第6話

 さあ、取り合えず、やれる事を確かめてみよう。

 まずは、アイテムボックスか。


『アイテムボックス』と念じてみる。


 すると、頭の中にアイコンイメージでリストが表示される。


「うーん、アイコンイメージだと、慣れない内は判りづらいな・・・」

と呟くと、


≪アイコン/文字≫


の選択肢が浮かぶ。


「ほう、表示とかもカスタマイズ出来るのか!」


 文字を選択すると、名称と数量がリストアップされた。

 まずは、自分のバックパックを出してみる。

 すると、一瞬で目の前にバックパックが現れる。


「おおーー!」と感動し、他にある物をチェックしてみる。


 女神が色々入れてくれた様で、結構な数がズラっと並んでいる・・・分類表示出来ると判りやすいんだがなぁ・・・と思うと、


≪[武器] [防具] [戦闘備品] [食料] [衣類] [素材] [その他]≫


とタグが浮かぶ。なかなか至れり尽くせりじゃないか。


順に見て行くと

[武器]

・ナイフ     ×1

・ロングソード  ×1

・片手剣     ×1

・刀       ×1

・小太刀     ×1

・投擲ナイフ   ×10

・槍       ×1

・弓       ×1

・矢       ×100


[防具]

・皮製胸当て   ×1

・皮製小手(左右)×1

・膝当て(左右) ×1

・黒装束セット  ×1

・ラウンドシールド×1

・マジカルブーツ ×1足


[戦闘備品]

・ポーション(中)×5

・ポーション(上)×5

・ポーション(Ex)×2


[食料]

・女神お勧めのフルーツ盛り合わせ ×10パック

・女神お勧めの保存食       ×10食

・女神の好物たこ焼き       ×10パック

・お米(あきた小町)       ×10kg

・醤油一升瓶           ×3本

・味噌              ×10kg

・塩               ×10kg

・砂糖              ×10kg

・胡椒              ×10kg

・日本酒             ×3本


[衣類]

・シャツ(5歳児用) ×3

・長ズボン(5歳児用)×2

・ベルト       ×1

・靴下(5歳児用)  ×5

・ジャケット     ×1

・ローブ       ×1

・タオル       ×3

・パンツ(5歳児用) ×5


[素材]

・鉄インゴット       ×10kg

・ミスリルインゴット    ×10kg

・アダマンタイトインゴット ×10kg

・オリハルコンインゴット ×5kg


[その他]

・魔法の手引き    ×1冊

・ロープ       ×50m

・鍛冶セット     ×1

・石鹸        ×2個


があった。

 途中何やら微妙な女神シリーズもあったが、調味料と米は日本人にとって嬉しい。

 自分が持参したバックパックもあるし、Lv上げの間は困らずに生きていけそうだ。


 結界で安全だとは思うが、取り合えず気になる刀を出してみる。

 うん、これは無理だw 5歳児には長すぎるね。小太刀を出してみると、これなら体格的に装備出来そうだな。

 まあ、5歳児なんで、手が小さいんだけどね。 両手なら、何とか持てそうだ。


 気が付くと日が傾き始めてるので、暗くなる前にバックパックから、テントを取り出し、設営を開始。


 体が小さいので、大人の時の3倍時間が掛かったが、日が暮れる前に設営を完了し、マットと寝袋もセット完了。


「さて、夕食はどうしようか・・・5歳の体でどれくらい食べられるのかな?」


 取り合えず、今夜は異世界第一日目の夕食なので、レトルトだけど、カレーにしてみた。

 レトルトのご飯とカレー(中辛)は、5歳児の口には、結構辛かった。

 やっぱり味覚も子供に戻ってるらしい。


 そうそう、筋力がどの程度なのか、バックパックを背負ってみようとしたんだけど、大きすぎて、背負っても地面に底が付いたままで、ダメだった。


 歯磨きを終え、早めに就寝モードに入る。だって体は5歳児だからね。


 寝袋に入り、明日からは、気合を入れて色々とやっていこうと考えつつ、夢の世界へと落ちていくのだった。

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