「死亡フラグしか立てない人達」の立つ野
私はこの著者の作風が総じて好きだ。
人外モフモフ系の柔らかさ(しかも時々精霊に変身する)と、所詮は人外の攻撃力と破壊力、しかして、人間には攻撃しないのにゃと言いつつ、さりげなく爪を立ててくるこのバランス感覚。
ええ感じがオタッキーでいいと思う。
ふんわりと趣味の世界に浮遊している、謎の面白い著者。
特にこの「死亡フラグしか立てない人達」は、いい。
手に取った本、起動したゲーム、立ち寄った映画館、友達から借りた漫画、そして何気ない日常生活の一コマに、パステルピンクのモフモフに風防メガネをつけた (異次元の壁をすり抜けるのに必要)、鋭い爪を隠し持つ著者が、「はい!ここ!」とフラグを立てにやってくる。
超短とはいえ、100コマ分
得てしてこうしたものは竜頭蛇尾になりがちだが、最初から最後まで、徹底して秀逸である。
かわいい顔(作風)をしているが、恐るべき粘り腰。
しかもきちんとシュチュエーション毎に整理整頓をしてくれている。
この気遣い。
帰りのHRで、担任が「ちょっといいか」と切り出した。
マジ?
トイレを我慢してたAの顔が曇る。
「そもそも」
担任は腰に手を当てた。
ヤッバ
彼女とデートのBが時計をみる。
ダン!
担任は教卓を叩く
oh......
ため息が教室を埋め尽くす。
そんな時に著者が呟く
後5分
そして正しく5分でHRは終わった。
このシュチュエーションで担任が机を叩いたら後五分。そんな読みをするまでに著者はどれだけ研鑽を重ねてきたのだろう。
ポカポカの春ののんびりした昼下がり、ハンモックチェアに丸まって、サイドテーブルに置いた人類最高峰のふわふわスフレパンケーキを、タピオカジャスミンミルクティーで頂きたい。
知ってる、知ってる!と膝を叩くのは容易い。
親指を動かしながら、著者に敬礼をするのをオススメしたい。
さあ!これを読みし者共よ!
俺に構わず先に行け!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889470231
嗚呼…行っちまったな…
さあ来いよ、人外モフモフめ!
俺が相手だ!
来いよ!
あん!かわいい〜(;´Д`ハアハア
きもいっすね。ごめんなさい。。
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