神崎流

神崎流7型蟷螂《とうろう》この、蟷螂とは、カマキリである

つまり、蟷螂(とうろう)


縄を鎌のように持ち、射出、手首の操作だけで残像の首を斬る


生身の人間には決してしないーー神崎流禁術別名殺しの型


だが、すり抜ける――後ろの壁は切れたのに

それどころか、首を絞めようとするーー

「生きた人間じゃあ、妬ましい」

「くっ、、、、」神崎流自衛型「砂塵」《さじん》

縄で砂埃を急速に立て、目くらましをする技だ


だが――通じない、、目を開けてはいられないはずなのに、目を開けたままだ、

それに「蟷螂」と「鴬」の件から察するに

(やつぱり、「幽霊」か)

ということは、神崎流戦場唄雪崩いくさばうたなだれを使う時


戦場武術たる―神崎流は、戦の後死亡した人間の魂を慰めるのもしてきた歴史がある

縄を優雅に使い、女性的な舞を踊る

ーー怖い顔が安らかな顔になり、二人の魂は昇天していく


あとは、門をくぐり――石を拾いかえる

ただ、あとをつけてきている、だれかが

「もういいだろ、今日は」振り返る――あの時の目だ、、、廃墟に最初はいったときの目そして、首筋にかすり傷ができるただし今度は避けてだが

ーーとぶ、斬撃であるーーそのまま、、、それは消える

「なんだったんだ」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る