第2話武士
とりあえず、あたりを見渡してみる――ここはどこか
山だ、周りには山しかない
「とりあえず、おりよ」
そのまま、歩いていると
「おぬし、変な恰好をしおって切り殺してやる」
、、、映画の撮影じゃないよね、、、近くに撮影機材ないし
「マジかよ」ーー生の侍だよ、レアだよという感覚だが、武人としての感覚が
いってる、こいつ、やる気だと
「とりあえず、刀を下ろそうよ」
(ま、縁日に普通の服装できたのが間違ってたか)
なぜ、和服にしなかった
「問答無用」
振り下ろす刀を縄で受け流す
振り下ろされた刀は、ざっくりと地面をえぐる
おいおい、しゃれにならねえぞーーだけど、まぁ、うん、わかってた、感覚で殺すだってのはな
でも、見切れない動きではないーーそして、すきもおおい
勝てない敵ではない、でもー
土下座しようかな、帰りたいと思う、だが、足が勝手に動く
ーーとりあえず、なんとかしたい、、いや、してみせる
右腕に、ある縄――を、両手で持つ
侍は刀を振りかざす「死ねぇ」一か八か、もしも、体が違っても技術が残ってるのなら
もともと、その縄を使う彼を師父は、千の華でもって、氷に裂け目をいれると断じた
だが、免許皆伝した今名乗るのは、、、
侍の体の急所を一気に、縛る、首、股間、両手を弓なりに――動けはしない
「神崎流型壱(いち)、
「お、お前は何者だ」「名前か、、、あ~苗字はない、名前は
桟とかいて、ななしと呼ぶ(嘘)ーーななしだぜ(間違い、)」
本名は、黄桟(こうえつり)こんな名前だが、親もそして自分自身も日本人だということは言わなかった
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