ネタを呼ぶ女。

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2009年に、仕事がらみでやっていた別のブログに書いたものを転載します。

似たような話を以前、別エッセイ『カラダにまつわるアレやコレ〜役に立たない家庭の健康読本〜』にも”引き寄せ体質”ということで転載したのだけど、こういうことってありますよね!?

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テレビの中でお笑いの人が、時々、「それネタやろ~」と言ってるのを耳にします。そんなにそんなに、お前にばかり事件が起こるワケがない、と。


しかし、わたくしが思いますに、そういうことは往々にして起こります。ネタ(となる事件)を呼び寄せてしまうということが。。。


これは、事実です。


私がフルタイムで働いていたころ、事務所があったビルの同じフロアに、別の会社が入っていて、そこの女の子と仲良くなりました。

お昼も、どちらかの会社で一緒に食べたりしていたわけで、ほとんど毎日おしゃべりしてました。

普通のことだと思うのだけど、その日の通勤途中にあったことや、ゆうべの出来事なんかも話題にしてしゃべっていたのだけど、ある日、私は自分がちょっと異常なのではないかと危惧するようになっていました。

というのも、いつもしゃべってるのは私で、それはなぜかと言うと、あまりにもしゃべるべき出来事が起こり過ぎるからなのでした。。。


列に並ぶと、ちょうど自分の前の人までがセーフ。

駅で走ってる人がコケて、私に激突して来る。

知らずに座ったら、シートが汚れていて服が汚れる。

人が倒したものが私にぶつかる。

絶対に遅れられなくて急いでいる時に、電車が遅れる。

朝、時間がない日に限って、いつもの道路が通れない。

朝、時間がない日に限って、電話がかかって来る。etc.


もちろん、どれも誰にでも起こることだけど、その時期、今日はこれ、明日はこれというように、来る日も来る日も私にはそういうことが起こる。しかも、最も起こってほしくないタイミングを選んで起こってるように感じてました。


そして、気づいたのが、何かが起こると、自分はまず、「○○ちゃんに教えてあげなくちゃ」と思い、頭の中にはすぐに「ちょっとちょっとぉ~、もぅ、聞いてよっ~!」とコーフンしてしゃべっている自分の図が浮かぶということ。早くしゃべらなくちゃ!!と、落語の「てぇへんだ、てぇへんだぁ~っ」の人(クマさん??)状態になってるのです。

もしかして、こういう私のオーラが、次々と事件を引き寄せてしまっているのではないか!?


そこで私は、思考を変えることに。今後、何が起こっても、「○○ちゃんに教えてあげる」必要はない。ネタができたと思ってはいけない。それをしゃべってる自分を思い描かない。なにより、いちいち出来事に対して必要以上にコーフンしないこと!!

こう肝に銘じて、しばらくのち。私はネタ地獄から脱してることに気づきました。


人の想念パターンとか意志って、本当に何かを起こしたり、引き寄せたりする力があるのかもって、私はマジで思ってます。


その一方で、ここだけの話、常に時間に余裕を持って行動していれば、遭遇した事件のうちの数割は、なんてことない程度の出来事で済んでいたかも、という気もしないでも。。。


確かに、私は、子供のころから時間感覚がおかしくて、いつもいろんな意味で時間と闘ってしまうところがあるので、そのへんも今後の課題としたいと思います。先輩、すみません。。。(※)


(※)昔、ある先輩に「人生はバランスとタイミング…」と教えを受けたのが、今だにあまり生かされてません。しかも、さらに申し訳ないことに、先輩は「バランスとタイミング」のほかにもう一つ言っていたのだけど、3つめがどうしても思い出せない。。。

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