オッちゃんシリーズ:最強の。(2010年)

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これは2010年に書いたものですが、なんと、今はこの営業マンはデータの転送便をやり取りできるように進化している。

そう、人間も、いくつになっても進化できるんです!

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『最強の。』


オッちゃんが取り引きしてる印刷業者で、私も何度か会ったことがあるのだけど、

超アナログな人がいる。


データの転送便が受け取れない(やり方がわからないと言う)とか、

メールにデータを添付するってことができなかったりとかで、

本人やこちらがモノを持って動かなくてはならない。


昔はみんなそうだったのだけど、こういう部分に限っては、

文明と言うか、技術の進化を享受しようよ。。。と、言いたい。


先日も、色校正をチェックするのに、FAXを送ってきた。

細かい図案部分なども全部真っ黒につぶれて見えないFAXで、何をどう校正しろと言うのか。。。


どう考えても、仕事の効率悪いし、メリットがないように思えるので、

オッちゃんに、どうしてその業者さんと長年つきあってるのか、訊いてみると…


「いやぁ、見積もりが不思議なくらい安いんだよ~。

ほかの業者に見せても、これはムリ、合わせられない!ってみんな言うのさ~」

ということで、縁を切れないでいるらしい。。。


んーむ。この仕事っぷりだから、自主的に安くしてるのだろうか??


っていうか、あんなふうでいて、その「無理な」見積もりを社内的に押し通してるあたりが、

実は敏腕だったりするのか?


いずれにしても、誰もかなわないくらい安く出せる男。おそるべき、最強の営業。。。

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