男の時間。女の時間。
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2007年にヨソに書いたものを転載します。
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私の友だちたちが、よくぼやいている。
「全然、音沙汰がないの…」。
複数の発言だ。
つまり、男女が出会って、そのあと連絡がない、というのだ。
女子はその時点で、「あの人ったら、いいことばっかり言っていたけど、実は全然気がなかったのね」と判断する。そりゃあ、そう思うのもムリはない。
気があれば、「それじゃあ、また」と別れてからすぐに、その日のお礼や次のお誘いのメールが来たりする(はず)。
少なくとも、翌日には。マメじゃない人なら、数日後かもしれない。
でも。。。1週間音沙汰なければ、「気なんか、まったくなかったんだわ」となる。
女子の感覚は、そんな感じ。
ところが、これも複数の証言があるけど、あとから相手側の男子に訊くと、「すごく気に入ったから絶対にまた連絡しようと思っていたけど、仕事で忙しくしてるうちに3カ月くらい経っちゃってたんだ」と、平然と言ったりする。しかも彼の中では、まだ終わってないのだ。(ただし私の個人的都合上、サンプルは30代以上の男子。若者はまた違うんだろうと思う)。
よく、相手が電話に出ない時に、コール数いくつまで待つかという調査で、男子の方が短気という結果だったりするのに…、3カ月はアッという間なのか??
男子というもの、局面局面では気が短いけど、大局的には悠久の時間を生きてるとでも??
たぶん、そうなんだろう。
昔、「東京ラブストーリー」というドラマが流行ったけど、主人公の赤名リカは、愛するカンチがリカに気がないわけじゃないのに、リカ自ら期限を決めて、二人の恋はタイムオーバーという結末になった。あれは「身を引く」ためのリカの自分なりのケジメだったんだと思うけど、男子の感想はこうだった。
「勝手に期限を決めるな!」
恋愛で期限を決める話はさておいても、もしかして女子は日々何らかのサイクルやリミットの中に生きてるんじゃないか?と思う。
若いうちが花。○歳でお肌の曲がり角。売れ残りのクリスマスケーキ。○歳はもうオバさん。○歳からマルコウ。産めるのは○歳まで、etc.
若いうちは生理のサイクルの中に生き、それがなくなれば、もうアガっちゃった人、更年期…と、なっていく。
そして、男子はトシを重ねるごとに深みが増して、むしろ良くなっていくみたいなイメージで語られることが多い(実際、男子は、早く○歳になりたい的発言をしたりする)のに、女子はトシとともにどんどん価値が下がるみたいなイメージになっている(少なくとも日本では)。
そんなだから、女子たるもの、自然と何となく先を急いで焦りながら生きざるをえないのではないか。たとえ、あまりそういうことを意識しないで生きていたとしても、いつか必ず何かが「もう遅い」と思い知らされる、という事態が何らかの形でやって来るのだ。
そして、この「私たちには時間がないの」みたいな感覚は、いろんな場面で本能的に頭をもたげてくるのだろうと思う。
それが女子の事情であり、時として、恋愛でもスレ違いのもとになったりするのではないか。
男子と女子。
違う者同士だからこそおもしろかったりするので、違いが違いのままスレ違うのではなく、お互いに相手の事情をちょっとでも理解しようとしつつ、歩み寄るのがよいかと。。。
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