我が家の珍事〜虫の話。

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時が過ぎれば、さっきの出来事も思い出になる。

ということで、今日の”思い出道楽”は、つい最近の話です。

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口上というわけじゃないけど、昔よそに書いたものを転載することをメインにしているエッセイなので、リアルタイム投稿(カクヨム書き下ろし!?)は上記のように断り書きを入れています。自分だけのどうでもいいこだわりですが(笑)


さて、先日、いつも楽しませていただいているほかの方のエッセイで虫の話をしていたので、思い出したことを書き留めたくなりました。


昔、実家にいたころ、何度か虫を飼っていたことがあった。バリバリ女系家族、であるにもかかわらず。


今となっては、おそらく一家であること、それと、みんな好奇心が強いということが理由だったか、と推測する。


鮮明に覚えているのは、私が大人になってからの2回、カマキリとクワガタだった。どちらも、勝手に向こうからベランダにやって来た。なので、「せっかく来たのだから」「逃がすのはもったいない」「適当でも飼えるのかどうか」「それでどれくらい生きるのか」などなど、主に母が中心になって飼うに至ったんだったと思う。


そういうことなら、と私も興味はあったけど、カマキリなんてエサはどうするんだろう??

母は、なんと、うちに出る小さいGを生け捕り、または退治ホヤホヤの状態(を生きてるように動かして見せて)で与えていた(おそるべし!)。それをまたカマキリのカマちゃんは器用に腕(カマ?)でつかんで、ムシャムシャと食べていたようだ。私は、あまり直視はしなかったけど。


そして、カマちゃんはかなり長生きをして、確か年は越していたように思う。卵も産んで(?)いた。

おぼろな記憶では、卵は孵らず(メス単体だから?)、カマちゃんも春を迎えられたんだったかどうか、タイミングは忘れたけどある時動かなくなって、ほどなくカサカサになった感じでご臨終が確認された。

いつの間にか私も前を通る時は様子を見て、カマちゃんと呼びかけたりしてたので、いなくなってけっこうさびしく感じた。


クワガタのクワちゃんは、ベランダを歩いているところを母が拉致して、これまた飼うことになった。

父がいたころは、私のために(頼んだ覚えがないけど頼んだのだろうか??)コオロギなどの鳴くものや、かぶと虫的なものを飼ったりしていたので、母も何となく飼い方をわかっていたのだろう。すいかなどフルーツの皮を与えたりしていた(それが正しい飼い方かどうかは知らないが)。


驚いたのは、そのころプー太郎だった妹がクワちゃんLOVEになってしまい、一日に数回カゴから出して手のひらにのせ、背中をなでなでして「クワちゃん♡」と話しかけていたことだ。私も触れと言われたら触れないことはないけど、積極的にはしない。ましてや、毎日数回スキンシップするなど。。。


妹はクワちゃんに甘く、脱脂綿に砂糖水を含ませて与え、自分だけ好かれようと(?)してるように見えた(笑)。あのかわいがりようは、いま思い出してもナゾだ。彼女の中のどこにそういう性向があったのか??

プー太郎だったので、クワちゃんだけが慰めだったのだろうか。


クワちゃんがご臨終となった時にはかなり悲しんで、大事にどこかに埋めにいったようだった。


それと、あと一回、すごくきれいな声で鳴く虫を飼っていたこともあった。たぶん、私が成人したか大学生かくらいの時で、飼った経緯と何の虫だったかは忘れたけど、鈴ちゃんと呼んでた気もするので、鈴虫?? 突然鳴き出したから、適当につけた名前だった可能性もある。うるさいくらい鳴いていたのだけど、それはそれで楽しめた。


カマちゃん、クワちゃん、鈴ちゃん。

たまにしか飼わないので、つけた名前がどれも種類名の最初の二文字ってところが、安易すぎて笑える。。。

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