人形の夢と目覚め。
という、かわいらしい曲があります。子供がピアノの発表会に弾いたりします。しかし。。。
あいかわらずヘンな夢をいっぱい見ているわたくし、その中でも、今だに意味がわからなく、時々思い出してる夢。
題して、「姑人形」。(※注:少しこわい話かもしれません)
場面は、子供のころ住んでいた家。親がなぜか台所で古い人形を直したりきれいにしたりしている。
現実の今の私は、親が所有する数多くの古い飾り物の人形が、もう管理しきれないし置く所もないので、しかるべき方法で処分したらどうかと常々思っているので、夢の中でも、直したりしてまで飾らなくてもいいのに…と思って見ている。
しかし、立たないのが何とか立つようになったとか言って、親は台所のシンクの横にその人形を置いた。
それは、布でくるまれた体に、きちんとしたちりめんっぽい布でできた家紋入りの喪服のような着物を着た女性の人形で、日本髪を結っている。
子供のころのマネキンとの一件がトラウマになって、たびたびこわい夢にうなされている私は、この手の人形もそれと同様にとても苦手で、いやだなぁと思う。
そして、私が何かしようと台所のシンクに近づくと、その人形は、からくり人形のように首だけギギギと私の方に動かして、カッと目を見開いて私をにらみつけた!!
その時の「カチッ!」という木の音。まさに、からくり人形の部品がかち合ったような。そして、目と同時に、威嚇するように半開きに開いた口元。
布でくるまれているような造りだったはずなのに、いつの間にか口も開く仕掛けになっていたのだ。少しはみ出し気味に真っ赤な口紅が塗られているその口元が恐ろしくて、私はすくみあがる。
台所には近づけない…と思って、お風呂場に行って水を使おうとそっちに移動すると、なんと、お風呂場の蛇口の横にも同じ人形が置いてあって、まさかと思いつつ恐る恐る蛇口の方に手を伸ばすと、やはりまた「カチッ!」という音とともに首をひねってすごい形相でにらむ。
今度こそ「ぎゃ~」と逃げて来た私に、親は「あぁ、あの開いた口がちょっと恐いのね?」みたいに、余裕で言う。いや、口だけじゃないってば。全部が全部、超・恐いってば。
そして、目覚めてからも恐怖の余韻がつきまとっていたことは言うまでもないのだが、と同時に私のアタマの中には、勝手に「姑人形」というタイトルがこびりついてました。
それにしても、なぜ、水回りなのだろう?
そして、なぜ、人形は私だけを威嚇するのだろう?
まったくわからん。。。
しかし、追いかけられたりしないだけ、私の夢も成長したのだろうか??
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以上、2010年の別ブログより転載。久々にややこわい話でした。
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