あやしいオモチャ。。。

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2009年年明け早々の買い物。別ブログより転載。(本当は写真も載せてました)

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今日スーパーへ行って、関係ないコーナーをたまたまチラリと見るとフシギなシロモノに目が留まりました。


いや、こんなのずっと以前からあって、私が知らなかっただけなのかもしれないが、360°毛が生えたこのようなモノを私は初めて見た。要は歯ブラシなのだけど、説明書きには、上下の歯をいっぺんに磨いてる(なんて横着なんだ!?)写真があったり、歯の裏側が磨きやすいとか書いたりしてあるのでした。

何を隠そうこのわたくし、歯ブラシにはちょっとウルサいのであって、絶対に決まった銘柄しか使いません。それに落ち着くまで費やした種類、年月及び金額は、思い起こすとめまいを覚えるほどであります。もし、この地球上からワタクシ御用達の歯ブラシが消滅したら、もう一生歯を磨かないかもしれない。


いや、店頭から消えた段階で、かつて、もうコレじゃないとまともな字が書けないというワタクシ指定の愛用ボールペンが廃盤になった時のようにメーカーに電話して、在庫から可能な限りの本数を分けてもらう(しかもあの時はご愛用者ということで、ありがたくも無料だった)という行動に出ることは間違いない。


さておき。

歯ブラシも私としては指定の銘柄があるにはあるにしても、特別なスペアとしてのブラシを所有してはならないというほどの厳しいオキテがあるわけじゃないし、世の常として、ヘンなモノは試してみないといけない。

というわけで財政キビしい折りであるにもかかわらず、398円を奮発することに。ちなみに398円というのは、歯ブラシとしては許容範囲を遥かに超えているのだが。


そして、満を持してレジの長い列に並んでいると、これまた列が長いゆえかと思われるのだけど、並んでる間のヒマを持て余したおバアちゃんが後ろに振り向いてるなぁと思っていると、果たして私に話しかけて来たのでした。

「あらぁ、コレ、何?」

確かに、まっとうな疑問、ではある。

「歯ブラシなんですよ」と事もなげに答えるわたくし。今日初めて発見して思わず奮発したなどというミーハーっぽい響きは微塵も感じさせずに。


すると、おバアちゃんはたいしたタマゲて「あらぁ~ずいぶん変わった、面白い歯ブラシだねぇ」とうれしそうにためつすがめつ眺め回しながら、興奮のためか声をさらに大にして「ワタシはまた、こんなにグルッと毛が生えてるし、渦巻き模様もついてるもんだから、おネエさん、いったいナンに使うオモチャ買うんだろうと思ってね~」と笑っておっしゃる。その怪しい響きに、たまらず前方のオヤジがチロッと振り向く。気になるでしょうとも。


ちょっと恥ずかしくなってきた私は「これだと歯の裏が磨きやすいんですよ!」とまだ使ってもないのに、歯ブラシであることを声高に猛アピール。

そんな私の心中お構いなく、おバアちゃんは「若い人(←注目!)は、いろいろ面白いモノがあっていいねぇ。私はおバアちゃんだから、こんなモン買うしかないんだよ」って、赤札500円のついた「履き心地ゆ~ったり」印のソックスを見せる。

そのセリフの思いがけない切ない響きに、とっさに気の利いたことを言おうと、私の頭の中は目まぐるしくグルグル。


A.いやいや、寒い季節、必需品ですからいいんじゃないですか?私だってソックスは買いますよ!(いや、そういう問題じゃないか…)

B.いえいえ、そのソックスだって面白いですよ(いや、どう見てもまったく面白くはない。商品に深入りすると「履き心地ゆったり」というあたりが、さらに年配感を醸し出し、ドツボの恐れも…)

C.(いっそのこと話を戻して)この歯ブラシ、すぐそこに置いてあったので、おバアちゃんもよかったら1本試しにどうですか?(いや、もしかしたら入れ歯かもしれない。さらにドツボの恐れ。。。)

D.あ、そのソックス、お買い得ですね。(確かに歯ブラシを398円で買うよりは500円の厚手のソックスはお値打ちか?しかし、年金生活ではバーゲン品しか買えない感が漂いはしないか…したがって、これもボツ)


何を言おうかあれこれ巡らせてるうちに、こちらのレジどうぞ~の声に鋭く反応したおバアちゃんはサッサカそっちへ行ってしまいました。なので、私はおバアちゃんの最後の言葉に、場つなぎの曖昧な笑いしか返してない、なんとも不本意な結末に…。


っていうか、こういう場面で滅多に苦労しないわたくしが、今日はナゼにこんなに受け答えに四苦八苦したのか、まったくわからない。おバアちゃんがあまりに屈託なく奔放に話したからか?

やっぱり、オモチャ発言が効いたのかも。。。

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歯ブラシの使用後の感想もコメント欄に書いてたので以下転載。


「歯ブラシの大家みたいなクチ利いときながら、どうして見ただけで見抜けなかったのか、我ながら情けないです。。。

確かに人によっては、歯の裏側が磨きやすいかもしれないけど(私はダメでした)、歯のオモテ側が磨けません!(クチを閉じたままでは)

なぜなら、クチビルと歯の間に入れるには、幅があり過ぎます(360度毛が生えてるから)。

それを解決するために毛の長さが短めになってるのか…、それでも私の口には合いません。

それに、360度毛があるとクチビルの裏側に毛があたって、滑りも悪いしクチビルの裏が痛いです。

毛が短めのせいで、歯と歯の間も磨けた感が足りないです。


私の使い方がなってないのかもしれないので、今後も気が向いたら挑戦はしてみますが…万一買う方がいたら、挑戦者のつもりでお願いします!」


※結局こののち、挑戦してません。

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