フリーマーケット受難。


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2006年の別ブログより。あれから10余年。フリーマッケットって、いまどき成り立ってるんでしょうか?

※ちなみにこの年、ジャイアンツは4位だったようです。ファンの方がいたら、ごめんなさい。

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週末、今年2度目のフリーマーケットでした。この時期は、私たちの場合は、夏物の残りも出すけど、メインは冬物。

がしかし、相変わらずデフレの波に勝てず、以前はうまくいけば1000円台、安くても800円とかで売れていたオーバーコートすら、「100円」。

あのですね、100円ショップでオーバーは買えないんですよ、お客さん。せめて、500円くらいでどうですか。

でも…お直しに出さないといけないし…、そっちの料金の方が高くつくと思うのよね。とかなんとか。


よく考えれば、それはお客さんの事情で、サイズが合わないなら買わないという選択もあるだろうに、なぜか強く言えない私たち。

よく考えれば、お直し代の一部まで肩代わりしたようなものじゃないか?

そして、よく計算してみれば、私のフリマ史上、今回初めて38円の赤字になったのでした。「持ち出し」ってヤツ。

だってだって、こんなにフリマ氷河期が長引いているというのに、主催者側の取る出店料は全然値下がりしないのです。


さておき。

毎度お馴染みというか、今回が最後かもしれないけど、また野球関連グッズを出しました。別に仕入れてるわけじゃなくて、なぜか、いつの間にか持ってるので。


一つは、日ハムのオフィシャルファンクラブ謹製デイパック。黒地に球団のマークがデカデカとデザインされた、ファン必携の逸品。おそらく、観戦時に使ってね、というもの。

これは、マジメそうなお兄さんがすかさず手に取り、いくらですか?と訊くので、祝・シーズン1位通過記念特価の300円で大提供しました。未使用だし、かなりお買い得。

お兄さんは、値引き交渉なしでうれしそうに300円を払ってくれました。「ファイターズ、応援してくださいね」と言うと、「はい」とニッコリ。さわやかだった。


っていうか、なんで私が日ハムのデイパックを売ってしまうのかと言うと、ビニールの臭いがクサかったから。でも、男の人なら耐えられる臭いかなぁ…と思って。

お兄さんは、臭いは特段気にしてない様子だったし、もっとクサいものを入れるなどして使っていれば、淘汰されて自分らしい匂いになっていくと思うので、ぜひ、どんどん愛用してください。


もう一つは、なぜか、読売くんのオレンジのタオル。なぜか、と言うか、人にあげてもあげても、新聞屋さんがよかれと思ってか、次のを持ってやって来るのです。販売店にもそうとう在庫があるみたいだわ。

たぶん、うちの新聞屋さんに私は「ジャイアンツファン」だとカン違いされてるに違いない。確かに毎年、札幌ドームの巨人戦チケットを新聞屋さんから買ってるんだけど、それは私が見に行くと読売くんが負けることが多いので、敗北の女神として見に行ってるだけなのでした。だから、「優勝目指して闘っています!」なんていう、原監督の写真入りの今さらなメッセージの添えられたタオルをもらっても、「何というウソを…」と高笑いするしかないし。

とにかく、いくらタオルに罪はないと言っても、このアンチのわたくし、死んでも使うわけにはいかず、売りに出されることになりました。

これは、ちょっとコワめのオジさまが手に取り、「いくらで売ってんの?」と。どうでもいいので、「100円です」。

じゃ、これ、と、これまた値引き交渉なしでお買い上げ。原監督のメッセージに目を留めたオジさま、かすかにフフンとハナで笑ったように見えたので、試しに「巨人ファンですか?」と訊いたらば、「そうだよ」と投げやりなお返事。こちらも笑うしかなく…。とにかく、ご愁傷様です。


これで、今年のフリマは終了。お疲れ様でした。


共同出店者の発言:

「私たちも、来年はコワいくらいの派手なメイクと、カリスマ店員並みのいでたちで臨まないとダメ。そうすれば売ってるものも高く見えるから、100円にしろとか言われないんじゃない?」。

そうなんだろうか…。うーん。

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