オリンピックとサッカーワールドカップ。
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もうすぐ、東京2020チケットの一次抽選の結果発表です。申し込んだ方は私も含めて、ドキドキ…いや、ほとんど諦めムードに近いかな?倍率高過ぎです!
そんな今日このごろ、2012年に、2002年のサッカーW杯日韓大会を思い出してヨソに書いたものを転載します(一部加筆)。
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昨日、都知事が辞めたら東京のオリンピック招致はどうなる?みたいなニュースをやっていた。その話を聞きながら、私の脳裏に、ある場面が鮮やかによみがえった。
お天気のよい6月の札幌。明るい日差しに輝くお昼の大通公園。そこに広がっていた楽園のような光景。
それは、2002年の日韓ワールドカップのアルゼンチン対イングランド戦の試合の日だった。
公園の芝生にはところ狭しとたくさんのイングランドサポーターと少しのアルゼンチンサポーターが、思い思いの格好でくつろいでいた。試合開始までの時間をつぶすのに集い、あるいは、前日から乗り込み公園で夜明かしした人たちもいそうだ。
すべての公園設備と木に、イングランドを応援する大きな旗が仕切り幕のようにくくりつけられていた。公園の通路も人の往来でごった返している。そこかしこから音楽が流れ、歓声が上がり、笑いさざめきは途切れることなく。
あまりの別世界な幸せな高揚感に我を忘れて、私は意味もなく公園を1往復半した。うっとりウキウキとその空気に浴しながら。あんなにカラフルで明るくて楽しくて、まるで楽園だなぁ~って思うような場面は、ほかに見たことがない。おそらく、これからも見ることはないかもしれないと思った。
私は、友だちに言ったよね。「たぶん、オリンピックやったって、大通公園があぁはならないと思う」って。
オリンピックは、私の勝手な妄想によるとたぶん、競技が多岐にわたって会場も分散していて、会期も長くて、応援や観戦に来る人たちも熱烈熱血サポーターって感じじゃなくて、どこか大人ちっくで、ある日のある一点にすべてが凄まじいまでのエネルギーでうわぁ~っと集中投下される感じじゃないのではないかとイメージしている。なので、あの黄金カードのアルゼンチン対イングランド戦のあの日あの時は、今後私が経験するどんなイベントを持ってしても超えられない幸せな光景だったのではないかと思っておる次第です。
夕方、もう一度通ったら、お祭りのあとのようにさびしい光景になっていた。ふだんどおりの公園の姿に近いのに、まるで灰色。試合に遅れまじと駅へ急ぐ何人かのサポーターを目撃したものの、あとはふつうの市民が何人歩いてようが、閑散のイメージ。
その時は私も、試合会場の札幌ドームへ向かっていたのであり、今度は逆に、会場近くまで行くとドームのだいぶ手前からにぎわっていた。人々が凝縮していたわけじゃないので、昼間の大通公園とは全然違うのだけど。
はたして、くだんのオリンピックの空気とは、どういうものでしょうか。なんでも見たがり、知りたがり、経験してみたがりの私としては、とても気になってはいる。
もしかしてこの時の、公園の方じゃなくて、ドームの方のような感じじゃないのか?とも想像する。
一生に一度はナマでオリンピックを体験してみたい。いろいろ問題はあっても、やっぱり自国開催はうれしい。チケットが取れなくても、近くまで行って雰囲気を味わいたいと思います。
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