17.読み専が解いた読者選考3
■レビューがつく
12月中ごろに、始めてレビューがつきました。
12月末までに、結局星は10個。フォロワーは35人。
そのおかげで、順位が40位まで再び上がりました。
これが多いのか少ないのか私には分かりません。しかし100位以内だと、コンテストのトップページのランキング一覧の一ページ目に載るので、これを死守しないといけないと思いました。
その後、1週間あたり星3つ分を付けてくれる人が現れ、フォロワーも10人/週の増加。そのせいでしょう、ランクが50位前後で安定しました。
さて、気づきましたか?
「ランクが50位前後で安定」というのには重大な事実が隠されています。
どうして安定したか?
それは、定期的な星とフォロワーの増加のせいです。
そして、私は、これは全てひたすら投稿し続けた結果だと思っています。
なぜなら、何度か試しに投稿を一日一回にしたことがあります。
PVの落ち込みは明白でした。
というか、一回の投稿で300PV。これが現実だったのです。
ちなみに、なろうの方では、一回の投稿で約1500PVという感じでしょうか。カクヨムの5倍のPVですね。
逆に言うと、投稿すればするだけPVが増えるということです。
PVが安定してあるということは、それだけ目についているということ。
目につくと、読んで、結果、星を付けてくれる人がいるということ。
そういうことです。
なお、この状態になるまで一か月近くかかりました。
なので、最初から参加して、12月中にある程度の勢いを獲得する必要があると思います。
なお、投稿数がPVに影響するので、同時に複数話投稿してはいけません。分散させて投稿する必要があります。
■ランク推移
とにかくひたすら投稿してPVを維持する。
途中エピソードの文字数が多い者は分割して投稿数を増やしました。
投稿さえすれば確実に読まれると実感したのが、一月中旬から下旬にかけての頃ですね。おそらくカクヨム全体が締め切りに向かって熱くなっていて、読者も多かったのでしょう。
1月27日の異世界ファンタジーで21位、総合で44位が最高記録でした。
この結果から言えることは、星が6/週の増加、フォロワーが10人/週の増加で、ランクをかろうじて維持できるという事です。
それ以上あればランキングを上ることができます。
なお、ランキングは「週間」です。
これは、実はランキングが安定しているように見えて、実は怖い落とし穴があります。
過去7日の内の最近の数日(大体3日)の成績が悪いと、ある日突然ランクが落ちます。成績が良かった日が過去7日の範囲から外れると、一挙に数値が悪くなるからですね。
ランクの維持と上昇には、継続したフォロワーと星の獲得。これが重要です。
■タイトル・キャッチコピーの変更
私は途中何回かタイトルやキャッチコピーを換えました。
ランキングや新着の一覧で、パッと見て面白そうと思えるものになっている必要性を感じたからです。ランキング上位の作品を見ていると、みんな上手ですからね。
期間中5回変更しました。
PVに対する影響? 分かりません。
ただ、PVが落ちないかぎり、その効果はあるのだと信じるしかなかったですね。実際は、何度かタイトルとキャッチコピーを変更した後の1月中旬からPVが伸びたので、効果はあったと思っています。
■ツイッター
カクヨムコン参加に当たってツイッターにも登録しました。
他の作者の方々が、ツイッターで宣伝していたからです。
なお、私はこの時点で
とりあえず読んでいた作品の作者様などをフォローしました。どこからか見つけてフォローしてくれる作者の方もいました。
そして、投稿するたびにツイートしました。
効果はあったのか? 私は確実にあったと思っています。
特に既に書籍化されている作者の方によるRT。むちゃくちゃ影響力有りです。どういう理由かは分かりませんが、期間中2回、その方が私の作品のツイートをRTしてくださったのです。その時にPVの増加は通常の倍以上でしたね。
まあ、ともかくツイッター経由でのアクセスはあります。
無いかも知れません。でもあったときの効果を見逃す理由がありません。
コンテスト期間中だからというのもあるかも知れませんが。
■ランク急落
しかし! 悪夢の1月31日。締め切り1週間前ですね。
ランクが急落して、約300位まで落ちました。前日は34位なのにです。
その時は、一体何が起こったのか分かりませんでした。
しかし予定通りの2月3日の完結に向けてひたすら投稿し続けました。
そして、週間ランキングを眺めていて気づいたのです。
締め切り2週間前あたりで急に参加者が増えた!
つまり、それらの作品への、新規参加ブーストのせいで、中間あたり(50位あたりから下)の作品があおりを受けて軒並みランクを下げたのです。
このとき思いました。
もしその仮説が正しいなら、そもそも最終ランクは意味ないのでは?
最後に駆け込み参加した方が有利? いや、しかしそんなばかなアルゴリズムなはずはない、と。いや、アルゴリズムはいいとして、最終的な選考結果には関係ないだろうと思いました。
我が作品と似たような推移をたどっている作品はそれなりにあったので、私だけではないという事が状況証拠でもありました。
そう、締め切り時点での、コンテストの週間ランキング一覧での順位は関係ありません。重要なのは、見えない通算ランキングです。
期間中、最初の10日分くらいをのぞいた範囲で、どれくらいの最高順位までいったか。そして、トータルでどれだけの星とフォロワーを稼いだか。
これが重要だと思います。
■読者選考終了へ
無事2月3日に完結させました。読者選考の残りの期間はおまけエピソードを毎日投稿してPVをなんとか維持しました。
その甲斐あって、2月7日の読者選考終了時点で、異世界ファンタジーで117位。300番台まで落ちたランクも、なんとか100番台まで持ち直しました。
最後まで諦めない。その結果ですね。
トータルのPVは26000。星は42。フォロワーは142人。
私の怒濤の投稿戦法の成果です。
なお、なろうのほうは13万PV、600ポイントでした。
安全圏だと思っていた80位以内は適いませんでした。目標の100位内もダメでした。(と、当時は残念に思っていたのです)
■終わって振り返って
2019年3月6日。中間選考結果の発表がありました。
まさかの通過です。
一応当初の目標は達成した形になります。
当時、通過作品の一覧に自分の作品のタイトルを見た時、正直言って「なぜ?」でした。
ランキング的には圏外だと思っていました。
選考を待っている間にかなり文章を修正したのですが、あまりにもひどい文章にかなり反省しました。
しかし、同時に、私の推測は当たっていたのだと思いました。
最後のランクの落ち込み原因の推測から、通算ランキングだと実質80位くらいだと。
まあ、ギリギリではあります。
そして、とにかくPVを稼いで、その結果の星とフォロワーを獲得する。
その戦法は合っていたのだと。
最終結果での受賞はありませんでしたが、それは当然です。
文章の構成なり、文章力なり、とてもレベルが足りていない。
だがしかし! もし小説自体がもっときちんと書けていれば?
受賞の可能性もあったわけです!
(笑――ここは鼻で笑うところです。もしくは慈愛の目でお願いします)
つまり、普通に実力のある作家様方の小説で、この手法をとれば、選考通過し、受賞も夢ではないのです。
■まとめ
まとめです。
・ 60日間を乗り切る明確な目標と強い動機を持ちましょう
・ PV重要
・ ストック重要。書きながら投稿するならプロットも重要
・ 話数は多めに用意。一話あたりの文字数を少なめにすればいい
・ 毎日投稿、2回/日、がPV獲得に効果有り
・ ツイッターでの宣伝も効果有り
・ 序盤重要。開始1週間のブーストを活用せよ
・ 継続投稿による継続的な星とフォロワーの獲得がカギ
・ 最後まで諦めるな
・ 最初から参加して期間中できるだけランク上げる方がいい
・ 期間中のトータルの獲得星数とフォロワー数が通過の要
・ 締め切り時点のランクは関係ない
・ 途中どこまでランクが上がるかが、目に触れやすい=読者を獲得しやすいという観点から重要
こう書いてみると簡単そうに見えますね(笑)
二か月間毎日2話投稿を最後まで続けて実践さえすれば、あなたにもチャンスがあるかも知れません。
そして、作品自体がきちんと仕上げられていて、内容がレーベルと合致すれば、受賞もあり得るでしょう。
次回カクヨムコン5に参加される方は頑張ってくださいね!
■追記
この手法、既に完結済みやある程度投稿済みの作品ではどうしたらいいの? と疑問に持つかも知れません。私も同じ疑問を持っています。
私が思うに、「改稿」という形で、エピソードを分割、別作品として期間中新規連載するのがいいのではないかと思います。
もとの作品を残すのも(規定に抵触はしないですよね?)いいし、もとの作品をいったん非公開にして、エピソードを分割していくのも良し。
ただし、その場合に「新着エピソード」として表示されなければこの手法の意味をなさないのでダメかも知れません。
少々検証が必要ですね。
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