『見てはならなかった手紙』

やましん(テンパー)

  『見てはならなかった手紙』

 またまた、午前2時ですか。


 昔だったら、『草木も眠る丑三つ時………深い闇の中から、かすかな響きが、聞こえてくるのであった………』


で、かつては、幽霊さんが👻現れるのでありましたが、いつのまにか、人間は眠らなくなったのである。


 まして、衆人監視で、さらに、あちこちテレビカメラだらけでは、幽霊さんもちょっと恥ずかしいかもしれません。👻


 やましんは、先日到着したけど、ずっと封を切らずにいたお手紙を、今日開けてしまったのです。


 それは、かつての上司からのもので、現在はどちらも引退済み。


 やましんは、なぜ、退職に至ったか、当時の、上司(もちろん他の人)などからの『パワハラ』に近い、(ま、そのものだとは思いますが。)圧力があったことなどの、思い出話しを、先に、伝えていたのです。


 許せなかったし、現在の悪夢と自殺羨望の原因でありますが、直に職場に言う気はないし。(勝てるわけないし。)


 勿論、返事の内容は、予想していた通りの、お優しい言葉でした。


 でも、それは、やましんが恐れていた言葉でもありました。


 絶対、言われたくないけど、社会的には、当然のことであります。


 やましんは、まさに、そこでつまずいて、闇に沈んだ、幽霊さん👻、のようなものですから。


 『できれば、前向きに前進してください。簡単でないことは、わかっていますが……』


 やましんは、頑張っています。


 毎日かなりの(あまり意味のない)『文章』をさまざま書き、楽器の練習も、ちょとずつ!やり、さらにお家の補修やら、ペットボトルつぶしやら、また、たくさんのお薬もきちんと飲み……沢山病院に通い。


まさに、退職後に望んでいた(病院は違うけど)、やりたいことに、ひたすら邁進しております。


 しかし、なにが、こう、くるしいのであらうか?


 やはり、お手紙は、見ないほうが、良かったかなあ。


 もう2時間もしたら、また、夜が明ける。


 『前進』とは、『絶滅』への行進です。


 『進め!進め! 子分ども! 破滅に向かってまっしぐら! 選ばれしものだけが、生き残るのだ! 進め! ほら、そこ、休むなあ!』


 骸骨引きずりながら、擦り切れた皮をかぶって、ただ、あるくのです。


 やがて、この、化けの皮は、剥がされる日がやってくるのである!


 誰しもね。 例外なく、当たります。

 

 もし、止まっていたら、絶滅しないのならば、止まっていたほうが、きと楽かなあ。


 でも、止まっていても、生きていたら、丑三つ時は、またやってくるのである。👻


 はあ、なんのことやら。


 もう一個、睡眠導入剤、あと一個だけ、飲もうっ、と。💊


 


 🔥👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻🔥

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『見てはならなかった手紙』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る