世紀末にはタバコは必須

渋沢慶太

第1話 世界が変わってからの俺の行動

某有名研究所が暴走し、まだ世の中に広まっていないウィルスが地球に広がる。すでに4分の3が被害に遭った。それによって、経済が壊滅的になり、国家が成り立たなくなった。人々はこの時を待っていたかの様に武器を持って自由を得ようとした。ある夫は不倫している妻を殺した。ある部下は残業を強いる上司を殺した。タバコは現代でも世紀末でも必ず必要である訳では無い。タバコが無くたって生きれる人間もいる。でも、俺にとってタバコを吸わずに生きて行く事は生きてない事と一緒だ。タバコの為なら命をかけてまで手に入れたい。ポイ捨てしたって今はもう誰も何も言わない。もうその世界には法が無いからだ。今の世界は3つの区分で区切られている。信号機と同じ様に青色安全黄色注意赤色危険でだ。最悪な事にタバコが生産されている場所が殆どが赤だ。工場の集まった地域にある事が多く、今回の某有名研究所の周辺だった。そのウィルスは生命延長薬として主にペットで使う為に開発されたらしい。何故それが分かったのかと言うと、人間が心配を停止させると、まるでゾンビの様に蠢いたからだ。俺はバールを持って歩く。バールは非常に便利だ。俺はよく徒歩だ。公共交通機関が成り立たなくなり、車や自転車ですらも音でゾンビが反応する。あまり荷物が多く運ぶ事ができない為、ある程度の重さであるバールは便利だ。俺はタバコを生産されている場所に向かう。これを読んでいだ人は北に行かないで欲しい。行くと出会ってしまうだろう。だから、南に行ってくれ。


そう書かれた紙の上に短い吸い終わったタバコが乗っていた。もう今の世界に灰皿なんていらなかったのだ。喫煙所もだ。

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