世紀末にはタバコは必須
渋沢慶太
第1話 世界が変わってからの俺の行動
某有名研究所が暴走し、まだ世の中に広まっていないウィルスが地球に広がる。すでに4分の3が被害に遭った。それによって、経済が壊滅的になり、国家が成り立たなくなった。人々はこの時を待っていたかの様に武器を持って自由を得ようとした。ある夫は不倫している妻を殺した。ある部下は残業を強いる上司を殺した。タバコは現代でも世紀末でも必ず必要である訳では無い。タバコが無くたって生きれる人間もいる。でも、俺にとってタバコを吸わずに生きて行く事は生きてない事と一緒だ。タバコの為なら命をかけてまで手に入れたい。ポイ捨てしたって今はもう誰も何も言わない。もうその世界には法が無いからだ。今の世界は3つの区分で区切られている。信号機と同じ様に
そう書かれた紙の上に短い吸い終わったタバコが乗っていた。もう今の世界に灰皿なんていらなかったのだ。喫煙所もだ。
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