杉過ぎる!〜植物チェックと花粉症(と高知弁講座)
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檮原(ゆすはら)の話の前に一つ、2012年の別ブログより転載。前回書いてたタクシーのオッちゃん、おもろかったってことで。
※会社絡みでやっていたブログなので、文体というか語り口調がエントリによって違う感じがするかもしれませんが、ご容赦くださいませ。
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地域が違えば気候が違い、生えてる植物も違い、結果、風景が変わる。
当たり前と言えばそれまでなのだけど、その、植物によって風景が変わるってことが、ただ公園の木や街路樹や道ばたの草木が違うというわかりやすいことだけじゃなくて、「山(の雰囲気)が違う」っていうビミョーな風情の違いにまで及ぶことに私が気づいたのは、広島に行った時のこと。
とにかく乗り物に乗るとゼッタイに窓外の風景を見ずにおれない私としては、広島空港から市内に向かうバスの中でも、窓にへばりついてました。
いつものように道ばたの草木や花を見て、うんうん、違う違う~と確認。街の方へ近づく前はけっこう山も見えていて、ふと気づくと、山の輪郭が落ち着かない。なんかラインが、ビヨビヨ好き放題にアッチャコチャ向いて乱れまくっている。
で、それは、つまり、生えてる木のバラエティのせいではないかと思ったわけだ。
私が知る限りの範囲の北海道の山は、比較的ラインがビシッときれいになってるというイメージだった。それは逆に、生えてる木の種類がある程度統一されていて(北国で生きられる木が限られるから?)、たとえば、てっぺんならてっぺん付近というように同じような環境条件の部分に生えてる木は、種類が同じ木なら同じくらいの大きさに育って、枝や葉っぱのボリュームも同じくらいになっていて(←想像)、だから、輪郭がきれいにそろってるふうに見えるということだったのかな? とも思った。
そして、高知で。
山のてっぺんの方の輪郭はそれほど奔放ではなかったものの、山の側面(?)が、実に興味深い風情になっておりました。なんというか、ところどころに縦縞のラインが入ってるとでも言ったらいいのか、私にとってはあんまり見たことのない模様?が施されているように見える。。。
これが本州以南に多いとウワサの、杉なのかしらん??
まっすぐ天に向かって生えてる木と言えば、まずそれが思い浮かぶので。
タクシーのオッちゃんに訊いてみると…
そうそう、あれは有名な(知らんがな)高知杉やき。高知は、県の木がこの杉やき。ということだった。
オッちゃんによると、高知は県土の70だか80%が山だったか森林だったか(←例によって記憶があいまい)そんな感じらしく、杉もいっぱい生えちゅう、とのこと。
それじゃあ、花粉症の人は大変ですね~と言うと、「あ~、そりゃもう、花粉症の人はい~っぱいおるき、季節になると、高知じゃみ~んな鼻タラしてるがです、わっはっは~」とのお答えだった。
オッちゃんは「自分は免疫力が強い」き花粉症を発症してないそうなのだけど、上司にひどい花粉症の人がいて、「一瞬あっち向いてたのが、振り返ったら、もう鼻タレてるがです。そういう時はもう可笑しくて、上司だろうが『おんしゃ~、何しゆう、鼻タレちゅうがやぞ』言うて笑うがです。一瞬で、もうタレてるから。わっはっは」だそうです。
おそるべし、高知。。。
ちなみに、タクシーのオッちゃんたちとはずいぶん話したけど、みんなオモシロくて、メチャメチャ楽しかったです。一人旅なのに、こんなに自分も終始しゃべりまくっていたなんて、珍しいことだ(長崎ではしゃべったけど)。
ひどい花粉症の上司を持つオッちゃんに、「高知弁を一つ覚えて帰りたいので、さっきオッちゃんが言った、鼻水タレてるのを指摘する言い方をもう一度教えてください」って言ったら、「『鼻タレちゅうぞ』言うたらえぇき」って言ってたんだけど、オッちゃんが早口で素の会話してる時は、どうも、上記書いたように「鼻タレちゅうがやぞ」って言った気がするのだが。1日2日では、完璧に聞き取れるようにはならんき、わからん。
そういえば、高知に嫁に行っていた友だちが、高知の人は「がーがー、きーきー、ちゅうちゅう言ってうるさい」と言っていた。がーがー、きーきー、ちゅうちゅうはまったくそのとおりで、確かに話し好き(で早口)の人も多いかも。
でも、私は、ナマの高知弁をたっぷり浴びて、とっても幸せな気分だったのでした。
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