映画で旅するロンドン〜「フォロー・ミー」
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2009年の他ブログから転載。
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映画が大好き。
とは言っても、数年前までは年間200本超とか映画館で見ていて(それゆえ、映画館ではいろんな目にもあっていた)のが、公私ともに忙しくなって、映画館からは足が遠のいてしまった。
映画が好きになったのは、家族の影響かと思う。昔、毎日のようにテレビで洋画を放送していて、映画好きの同居の大人たちが必ず観ていたので、自然と引き込まれて。
そうして子供の感性で受け止めた古い映画たちは、独特のインパクトを持って私の中に刻まれてます。
今日は、その中でも特にずっと好きだった作品「フォロー・ミー」のことを(ネタバレあり)。
これは、探偵の浮気調査と絡めたラブストーリーのようなもので、メチャメチャ大人の事情な作品なのだけど、どこかオチャメで間がヌケてて、何より、尾行の場面が子供が観ててもとても楽しく、心に残ってました。
のちに大人になって、夜中に放送されてたり、BSでやったりしてる時に気づいて観てみたら、それだけではないとても深いモノを感じ、お宝映像的な要素も発見し、ますます好きになった作品です。
何が感じ入るかって言うと、浮気を疑われた妻は、実はさびしくて満たされない気持ちを抱えて、ただロンドンの街をさまよっていただけだったってことなのだけど、それを尾行する探偵と、言葉を一言も交わさないのに心が通じ合うようになっていってしまう。その様子が、ロンドンの街の風景とともにジワジワと沁み入って来て、とてもいい余韻が残る。
そして、切ないような、ちょっと不思議なメロディが印象的なテーマソングが全体を締めている。
ちなみに、お宝映像だと私が勝手に思っていたのは、面白い「通り」や「町」の名前がたくさん出て来るところ。
ザッと、こんな感じ。(書き取るとは、なんてヒマなんだ。。。)
MILK STREET(ミルク街)
BACON ST.(ベーコン街)
HAM YARD(ハム町)
PEPPER ST.(胡椒街)
SALTER STREET(製塩街)
FISH STREET HILL(魚通りが丘?)
ARTICHOKE HILL(アーティチョークが丘)
VINEGAR YARD(酢町)
PUDDING LANE(プリン横丁)
HAUNCH OF VENISON YARD(鹿の腰肉町)
POULTRY ST.(鶏肉街)
DUCK LANE(アヒル横丁)
GOOSE YARD(ガチョウ町)
この前、観て気づいたのは、このおもしろ住所巡りのシーンでは、登場人物たちは少なくとも2種類の服を着ていることから、必ずしも、一日で回れるくらい近くにまとまって並んでる住所名ではないのかもしれないということ。これらが実在の町なのかわからないけど、本当にあるならいつか行ってみたい。きっと、そういう店や職業の人が集まっていたエリアってことなのだろう。
そのほか、テムズ川なのかわからないけど遊覧船に乗ったり、ナショナルギャラリーや植物園、動物園、イルカショーのようなのが出て来たり、映画館や街の雑踏、迷路の公園、水辺の風景があったり…何となくウキウキとロンドンをひととおり旅した気分にもなれる作品です。
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