第3話 中国はでっかく、人の数も半端でない!

中国はまず広い。人の数も半端でない。そんなこと百も承知の事実と誰もが思う。四川省の人口1億と新聞に出ていた。もー、国ではないか。中国はニッポンが10個もある国なんだと改めて驚いた次第。中国を理解する大前提である。


この広さに嵌ってしまったのが日本軍。朝鮮戦争は中国が義勇軍を出して引き分けに持ち込んだ。中国には飛行機がない、ソ連から借りて中国のマークつけてパイロットはロシア人。そんな状態をカバーしたのが兵士の数。人海戦術で勝ったのである。アメリカの一兵士は語る「殺しても、殺しても後から、後から人が湧いて来る」と。改革開放成功したのも、人口大の低賃金と市場に目をつけた先進諸国が投資をしたからである。一人の人間が少し増やした富に人口を掛ければ国としては大きな富になる。現在14億。建国当時は5億5千万。当時のアメリカは今の半分(1億5千万)相対的には中国は圧倒的な人口国であった。


...


この5億を超す人間をどう食べさせていく。建国の課題である。中国は日中戦争、国共内戦の30年があり、飢餓線上にあった。自然災害、そこに政策の失敗が重なれば餓死者が出る。「毛沢東の飢饉」と呼ばれる「大躍進政策」の失敗では、公式でも3千5百万とされている。


共産党による中央集権とされているが、省の権限も相当なものである。省のトップと云っても一国に相当するトップである。党中央の幹部入りするのは、省で行政経験をしたか、北京、上海等の重要都市の幹部経験者、その中で実績を残し、権力闘争に勝ち抜いてきた者である。日本の親の地盤をちょっと受け継いだ二世議員とは違うのである。党員8千万、日本のように申し込んだら誰でもなれるのとは違い。厳しい審査がある。党員になるとはエリートの入り口に立つことを意味する。その彼らが郷や県の下部行政区から叩き上げられて来るのである。中国は人材に困らない。


中国を理解するときこの国の広大さと人口を常に頭の隅に置いておく必要がある。

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