第44話

 それで二人がオムライスを食べてる間に風呂に入る事にした。


 風呂のサイズは成人男性が1.5人分位入るちっこい風呂だ。

 しかも出る水がめっちゃぬるい。

 でも家賃は安いから文句は言えない。


 一人でぶつぶつと考えながら服を脱いでいく。

 上半身、下半身の順番で。


 そして風呂場に入り、シャワーを適当な温度にし浴びた。

 

 ザァーと同じ音がずっと続いている。

 

 まるで俺の今の心を表しているかのように......


「バァーン!」


「うわぁっ!」


 なんかが飛び出して来た。

 

「なんでお風呂入るって先に言わないの!」


 全裸の光が入って来ていた。


「はっ?なんで言う必要あるの?」



「なんで覚えてないの! 3条の憲法で決まってたじゃん! 誰かの家に泊まったら一緒にお風呂入るって!」


「そんな昔の事覚えてるか!」


「じゃあ一緒に入ろ?」


 話聞く気無いな。


「しょうがねぇ出るか...」


 まだシャワーしか浴びて無いのに追い出されるのは嫌だなぁ〜。


 そして扉に手を掛けて扉を開けようと思ったら腕を掴まれた。


「一緒に入ろっ!」


「嫌だ離せ!」


「一緒に入ろ!一緒に入ろ!一緒に入ろ!」


 めんどくさいから俺が折れるとしよう。


 俺は分かったと言い浴槽に入った。

 光も下準備が終わってから浴槽に入って来た。


 光がもぞもぞ動いてる。

 そのたびにそのあれが当たってる。

 全く...


「光動かないでくれ。 俺のあれが暴れる。」


「? わざと当ててるんだよ?」


 光、いつの間にそんな人になったの?

 恐ろしい娘!


 その後俺は我慢出来なく風呂場を出た。


 カシャ 

 

 カメラのシャッター音が聞こえた。


 その音が聞こえた方を見た。

 櫛田さんがめっちゃ高そうなカメラ持って俺を激写して来た。


「ちょっ!今俺全裸だから辞めて〜!」

 

「だから良いんだよ!」


 バタッ


 あ〜あ、櫛田さん興奮しながら気絶しちゃった。

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