第19話
本当に櫛田さんはそれで良いのか?
櫛田さんは俺に依存していて、俺から離れたく無い為にこんな監禁をして、口移ししようとしているって事じゃ無いのか?
言っちゃえば俺の心に櫛田さんと言う人を刻み付けたいと言う事だと思う。
と言う事は櫛田さんの好きは愛(好き)では無い。のかも知れない。
俺は悩んでいた。このままこの好きを受け止めるのか、それとも普通の人間に戻すのか。
出来れば普通の人間に戻してやりたい。
だって俺と櫛田さんのこれからの将来に関わって来るから...
チュルって音と同時に口の中に何かが入ってきた。
俺は忘れていた。櫛田さんが口移ししようとしていた事。
お互いの口からジュルジュルと音がする。
この音は俺の理性を崩していく。
俺はだんだんド変態に体を預けても良いんじゃ無いだろうか。
とそんな事まで考えるようになった。
だが俺の少しの理性が勝ったようだ。
今口移ししているド変態の肩を叩いて口移しをやめさせた。
「ぷはぁ♡どう?美味しかった?」
味なんか分からない位俺の頭はやばかった。
それくらいに櫛田さんの事を考えていたと言う事だろう。
「なぁ聞いてくれないか?」
俺はおふざけ無しで、真剣な眼差しで問いかけた。
それを察した櫛田さんは
「分かった」とこっちは真剣だけど熱い眼差しを向けてきた。
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