ストーカーに出会う

第4話

 俺はトイレに行きたくなったので起きた。


 現在の時刻は2時


 ビュォォォー


 寝室の窓から風がなった。

 昨日寝る前にちゃんと窓を締めた筈なのに...

 

 なんでだ?


 窓に近づいて見る。


 そこにあったのは一本の黒くて長い髪の毛だ。

 

 誰かが俺のマンションに侵入したのか!?

 

 確かにこのマンションはボロくて侵入しやすい。

 だけど窓は反対側から開かないようにしていた筈だ。


 ‘じゃあ何処から侵入してきた?’


ーーーーーーー

 

 その日に起きた事のせいで俺は眠れなかった。


 俺は体の底から恐怖を感じていた。


 金を盗まれたかと思ったので確認してみても一円も盗られてないし、物も盗まれていなかったからだ。


 ‘じゃあ侵入者はなにしにここに入った?’


 それを考察しながら震える体で学校へ向った。


 学校につく頃にはすっかり体の震えも止まっていた...



「おはよっ!伊吹君!」


「あっ、あぁ、櫛田さんか。おはよ。」


「ねぇ伊吹君、その目のクマ何?」


 一瞬櫛田の口元がニヤッとした気がした気がした。

 多分気のせいだろうが...


「えっ、と、夜眠れなかったんだ。」


「そう?何かあったら私を頼ってね?」

 

「気持ちだけ受け取っておくよ。」


「分かった。でも私を頼っても良いって事は忘れないでね。それじゃあね〜!」


「ああ。」



 俺はこの時思った。



 



 'あの髪の毛は櫛田のじゃないかと... '

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