2019年6月4日『パロディ・パラレル』

 知らないベルの音だ。


 まどろみの中でそう思った。目覚まし?でも、俺はまだ眠いのだ。


 何か夢を見ていたような気がする。そう思って体を起こすと、奇妙に胸が重い。俺は自分の体に目を落とす。そこには胸の谷間がある。そこには胸の谷間がある。


「うぇあ!」


 間抜けな声をあげたがその声がやけに甲高い。胸がある、そして声が高い。そしてこの声には嫌と言うほど聞き覚えがあった。


 見慣れぬ部屋…ではあったが初めてではなかった。カーテンを開けると朝日が差し込んできて部屋の様子がよりはっきりとする。前に見た時は、月の光が差し込んでいた。


 窓ガラスに反射して、半透明な自分が移っていた。そして俺はやれやれと呟く。


 そして、これから起こりうるであろうことを想像し、憂鬱のあまりめまいがした。


 俺はハルヒと入れ替わっていた。

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