ツナガルセカイ

知らない同級生さんハジメマシテ

 9月から始まった新学期では、早々に休み明けテストが行われた。模試と同じく、時計や目薬も机上に置いていいとのことだったので、桜庭は懐中時計で時間を計りながら、静かに鉛筆で答案を埋めていった。基本的に長期休み後のテストは総じて難易度が高い。課題をしっかりやっているか、そしてそれ以上の努力をしてきたかが試されるのだから、当然だ。


 英語の時間になって、いつものように時間を計算するためにパラパラと問題用紙をめくっていた桜庭は、綺麗な英語だな、と思った。甘野老の書くアルファベットは、筆記体まじりで汚いことが多かったし、雑な構文や、汚いスラングがかなり混ざっていたからだ。


 そうしてテストが終わって、課題の提出も終わって、2、3日後にテストは返却された。そして、学年順位も発表された。桜庭の悪い癖なのだが、こういう時にいつも下から名前を探してしまう。隣でそれを見ていた甘野老がため息をついて、桜庭のフードを引っ張り、一番上を指した。


 そこにはやはり当然のように甘野老の名前があったのだけれど、そのすぐ下、つまり2位のところに、桜庭の名前があった。桜庭はさすがにうれしかったけれど、1学期末の甘野老のセリフを思い出して、「今度こそ、負けない」と言った。そうしたら甘野老は「譲ってやるほど、俺は甘くない」と返した。


 点差は15点だった。桜庭は今回、英語が95点で、甘野老はやはり100点だった。現代文は同点で、差がついたのは得意な数学と、化学で3点ずつ、苦手な世界史Aで4点だった。2位と3位の得点差は3点しかないのだから、これは甘野老を抜くのは至難の技になりそうだ、と桜庭が歯噛みした。けれど、ずっと向こうの背中に追いついて、隣りに並べたら、1度でも甘野老に背中を見せることができたら、どんなに幸福だろうとも、思った。



 テストの復習が終わったあたり、翌週になってから、ホームルーム後にクラス全体で時間をとり、「今日は再来週の球技大会での出場競技を決めます」と、名前がなんだったか思い出せないクラス委員長が言った。これまた名前の知らない女子の書記がチョークで黒板に、綺麗な文字で「バレーボール」、「サッカーボール」、「ドッジボール」、「野球」、「バスケットボール」と書いた。バレーが最低6人、サッカーが最低11人、ドッジボールは15人、野球が最低9人、バスケットボールは最低5人で行われるらしい。そして、1人最低1種目は補欠でも必ず参加すること、また人数の関係で競技の掛け持ちも可とのことだった。ただし、その球技の部活に入部している人はその種目には出られないという決まりがあるらしい。


 それ以外にも、それぞれの種目すべての試合を公式と同じでやってしまうととんでもない時間がかかってしまうため、短縮するために大きなルール変更や初心者向けの細かいルールも設けられていた。委員長は生真面目に全部読み上げていったが、桜庭はとりあえずドッジボールとバスケットボールのルールだけ聞いた。


 ドッジボールはそもそもこの学校には部がないため、小学生と同じ感覚でやるらしい。相手が投げたボールが身体に当たれば外野へ、元から外野だった3人は好きなタイミングで内野へ、そして頭はボールが当たってもセーフ。


 バスケットボールについてはまず、試合時間が21分間で、24秒ルール(フロントコート、つまりセンターラインで味方側と敵側にコートを割り振った時、敵陣のコートへ入ってから24秒以内に点を決めるか、ゴールリングにボールを接触させなければいけないというルール)、8秒ルール(バックコート、つまり自陣から8秒以内にボールを敵陣に持ち込まなければならないというルール)、5秒ルール(選手はボールを持ったまま立ち止まったら5秒以内にシュート又はパス等の行為をしなければいけないというルール)は適用、ただし3秒ルール(攻めているチームはバスケット下の制限区域内に3秒以上とどまってはいけないというルール)だけは適用しない。前半が8分で、ハーフタイムが5分、そして後半が8分という構成になる。それ以外はバスケ部顧問とバスケ部員が審判となり、体育でやったようなルールでファウルやバイオレーションを取るとのことだった。


 桜庭は説明を聞きながら、24秒とか5秒とか言っても体育バスケしかやってない奴らはわかんないだろ、とため息をつき、バイオレーションもつまるところファウル以外の反則のことで、ダブルドリブルやトラベリングを含むバスケ用語だ。これじゃバスケに人は集まらないな、と、またため息をついた。


 それに甘野老もまたバスケなんて、やるのだろうか、と、ふと思った。けれど、2人でやった時はそんなに嫌ってはいなかった気がするしなあとも思った。甘野老と組めれば、ノールックパスが通るかもしれない、とも思った。そしてなんとなく甘野老もそう思っているような気がして、席を見たら、目が合った。


「では最後に、バスケットボールに参加したい人。まず男子の部から」


 委員長がそう言った時、やる気なさげに甘野老の手が挙がって、控えめに桜庭の手が挙がって、それから、すうっと長い腕も、一緒に挙がった。甘野老の列の一番後ろの席の男子だった。座っていてもわかるくらいに長身で、見ただけで腕が長い。両翼計れば2mあるのではないだろうか。桜庭は、あれ、クラスにこんな奴いたっけ、と、何度も見ているはずなのに思った。


「ええと、甘野老君に、桐谷君に、桜庭君……あとは、誰かいませんか。あと最低2人」


 教室は静かになって、「バスケってずっとシャトルランやらされてるような競技だろ……」だとか「ルール難しいんだよ……」とか、「怪我しそうな競技ナンバーワンじゃん」という声に混ざって、「あの甘野老がチームメイトとか無理だって……」とか「なんであのヒョロい桜庭がバスケ?」とかいう声、「いや桐谷はわかるんだけどさ、同じ中学だから」とかいう声が聞こえてくる。それで桜庭は、桐谷という生徒は経験者か、と思ったが、終ぞバスケの空席は埋まらず、最後まで持ち越しになり、最終的にくじ引き大会にまでなってしまった。


 それで選ばれたのが怪我の多いスポーツだから念のための補欠を入れて、名前も知らないクラスメイト3人だ。それから人数の関係で、甘野老と桜庭はバスケと日程のズレているドッジボールにも参加することになった。


 そして延長ホームルームの残り時間で、ドッジボール以外の球技はそれぞれのポジションについて話し合わなければならなかったので、席が前後で、なんならクジで選ばれたのは左の1番前の席の生徒だったので、その生徒と甘野老と桐谷の机を合わせ、そこにメンバーが集まった。そうしたら桐谷が、「俺、中学までバスケやってたけど、他に経験者は?」となんのてらいもなく仕切りはじめた。甘野老は黙って手を挙げて、桜庭も黙って手を挙げた。あとの3人のうち1人が、「小学校のミニバスだけど……」と、小さく手を挙げる。


「経験者4人ならつえーなー。で、甘野老と桜庭はポジションどこ?あ、俺はまぁみりゃわかんだろうけど、センターな。こないだの身体測定で身長193センチになった。で、ミニバスにもなんかポジションあったろ、小早川」


 話を振られた、坊主の男子生徒が「えーと、」と思い出しているうちに、甘野老がさっさと終わらせたいのか、口を挟んだ。


「……俺と桜庭はどっちもポイントガードだ」

「へー、なんだ、結構仲いいんじゃん、おんなじ中学でもねーのにポジション知ってるとか」

「……そういうわけじゃない」

「まぁまぁ、で、小早川は?」

「ええと……多分、フォワード……だったような」

「オッケー。で、ポイントガードだった2人は申し訳ないんだけど、どっちかシューティングガードかフォワードやってくれ。そこは2人で話し合ってな。あとは身長とか、中学の部活とかで決めてこうぜ。あ、その前に2人初心者いるし、ミニバスとも微妙に違うから、ポジションの説明からか。えーと、簡単に説明すっと、バスケは5人コートに立つから、5つポジションがあるわけよ」


 そう言いながら桐谷はわかりやすいように、消しゴムやキーホルダーや飴玉なんかで、ゾーンの形を作った。前に2人、真ん中に1人、ゴール下に2人のゾーンディフェンスの亜種陣形だ。けれど説明するならこの形のゾーンが1番わかりやすいだろう。


「これがまぁ、ディフェンスポジションの基本的な立ち位置。ゾーンとかマンツーとかやってねーやつはわかんねーよな。しかもぶっちゃけバスケじゃ基本的な立ち位置なんてあってねーようなもんだけど、まあわかりやすく、わかりやすく。で、センターって名前の通り、この真ん中が俺な。で、前の2人は利き手によったり、攻撃によったりで変わっちゃうんだけど、基本的に右っかわがポイントガード。ポイントガードってのは、パス回しの司令塔だったり、オフェンス……あ、攻撃のことな。オフェンスでどういう風に切り込んでくか、とか、とにかく全体を見てなきゃいけないポジション。で、1番センス求められるし、難しいっても言われてる。だからポイントガード経験者2人ってのはかなり心強い。俺、死んでもできねーもん。で、左っかわがシューティングガード。ポイントガードの補佐的立場だけど、このポジションは3点狙えるやつ置いときたいな。あ、バスケはゴール1回で2点ずつ入るの。それから半円形の範囲が床に書いてあって、そこより外側でシュートすれば3点入る。それからファウルって言って、敵にシュートの途中で腕叩かれたり、身体押されたり、まぁ悪質な邪魔が入ったら、フリースローっていって、フリースローライン……あのゴール近くの丸いとこから、フリーでまぁ基本的に2本、シュート打てる。フリーで打てる代わりに1本1点ずつだけどな。ここらは体育でもやったろ。あとこのシューティングガードってポジションは切り込み隊長っても言われるから、得点力高いやつ置きたい。で、真ん中のセンター、まぁ俺のポジションなんだけど、インサイドっつって、基本的に仕事はゴール下でのボール回し。あとシュート打って、外れた時に、リバウンドっていって、味方が打って外れたり、敵が打って外れたりしたボールを取りに行く。あとはまあ、自分で言うのもあれだけど、大抵1番タッパあるやつがやるから、守備の要でもあるな。で、後ろふたつもやっぱ利き手とか色々で左右変わるんだけど、とりあえず右をスモールフォワードってことにしとこう。このポジションはアウトサイド……まぁ外側からも、インサイドっつって内側からも攻められる奴がいれば文句なし。大抵のエースがこのポジションだな。まー寄せ集めチームじゃエースもクソもねーけどさ。で、残りのこれが、パワーフォワード。こいつもインサイドで活躍するポジション。タッパあって、度胸あって、ミドルシュート……ええと、体育館に台形の線あるだろ。ま、それなりに近いけどそんな遠くない場所からのシュートが得意なやつだと文句なし。で、小早川と渡辺と安達って、中学の部活なにやってた?」


 桜庭はその説明の分かりやすさと、さっき集まったメンバー全員の名前を桐谷が覚えていることにびっくりして、甘野老との話し合いを忘れてしまっていた。それに、甘野老も何か考えているようでもある。


 そして桐谷が聞きだしたところによると、ミニバス経験者の小早川は中学では野球部の5番で、守備はショート。今も野球部に入っているらしい。渡辺は元ソフトテニス部で今は帰宅部、安達は剣道部の二番手で、やはり今は帰宅部。


 それから春の身体測定での身長も聞かれた。桐谷がさっき言っていた脅威の193cmで、次点で桜庭の185cm、その次が甘野老の184cm、渡辺が173cm、小早川が172cm、安達が169cmだった。


 桐谷はさらに入学して間もなく行われた体力測定の数値も聞いてきた。50m走で1番だったのは甘野老の脅威の6秒ジャストで、これには桐谷も「うっわ早いなー」と驚いた。ちなみに桜庭は6秒5だ。桐谷は6秒6。どちらもかなり速い方なのだけれど、甘野老の前では霞んでしまう。そしてシャトルランは桐谷が121回、甘野老が122回、桜庭が97回だった。3人ともバスケ部らしく遅筋と速筋がまんべんなく鍛えられている。


「えーと、最優先事項で、甘野老と桜庭、どっちがポイントガードやる?」


 そう言われた時、桜庭は試合での経験値と、シューティングセンスというポイントから甘野老を指したのだが、甘野老は何故か桜庭を指した。


「……俺は試合経験ほとんどないポイントガードだぞ」

「……いや、お前はポイントガードしかできないだろ。それに俺よりかなり視える方。脚も早いし、俺よりフェイクが切れる。ミドルレンジの成功率も俺より高い。それに俺はスリーが入るし中にも入れる。能力的にはもともとシューティングガードが向いているんだ。実際、試合でも1年とか2年の練習試合だとポジション替えがあって、シューティングガードとパワーフォワードは経験があるしな。あとはタッパの問題で、インサイドに『あの』桐谷がいるなら、俺がパワーフォワード……まあ、ミドル苦手だが……とにかくパワーフォワードやって、小早川をスモールに置いて、インサイドをこの3人で固めればかなり強い」

「あー、いや、甘野老はスリーあるならやっぱシューティングガードのがいい。ポイントガードと動きもまぁそれなりに似てくるし。3年とかは帰宅部増えて体力ないからゾーンでくるかもだから……あとゴール下のボール回しは?」

「……得意だ。桜庭ほどじゃないがな。スリーとショートなら9割以上で決められるが、ミドルレンジの成功率は7割くらいだった。まだ時間あるときにはボールに触ってる」

「んー、じゃあやっぱ甘野老がシューティングガードで外からガンガン打ってくれ。あとめっちゃ足早いから速攻も甘野老中心で立ててく。それに追いつけるの、ポジション的に桜庭くらいだから、フォローよろしく。で、あとのポジションは小早川がパワーフォワードかなー。野球で5番ってこた、強打者だろ。で、二遊間守ってたなら足腰かなり鍛えてると思うし、タッパもあるからインサイド頼む。で、スモールフォワードは渡辺と安達が交代でやろう。あ、エースとかいう肩書は気にしなくていいから。2人とも今帰宅部で、シャトルランの回数見ても8分フルが限界だろ。で、リバウンドは俺と小早川でどうにかする。スモールフォワードっつっても初心者だし。あ、入れれば甘野老も入ってな。甘野老はともかく、小早川も経験あるならスクリーンアウト(リバウンド時の場所取り)できるよな。ディフェンスは、ゾーンディフェンスだと初心者に優しくないし、小早川もやったことないだろうから、体育でやってるマンツーマンで。ポジション関係なく、タッパが同じくらいのやつマークして。ま、どうせやるなら楽しみながら優勝狙おうぜー」


 桐谷がサクサクと進行をして、ポジションを簡単に決めてしまったので、他のグループより早くにポジションが決まってしまった。バレーボールは経験者がいたが1人だけで、しかもセッターだったので、自分を生かしたいのかポジション的なルールの説明に手間取っていたし、野球は経験者が多すぎるせいでポジション争いになっていた。サッカーも司令塔が3人集まってしまっていたらしく、そこで揉めている。


 桜庭がぐるりとクラスを見回しているときに、甘野老が桐谷に、「おい、お前、去年全国制覇した草野の5番だろ。全国大会の決勝くらいは観たからな。お前がMVPとって表彰されるとこまで。なんで中学MVPプレイヤーが、こんな弱小もいいとこの高校で、しかもバスケやってないんだ」と言った。桜庭は全国制覇だとか、中学MVPという単語に、え、と、桐谷を見る。


「んー?いや、親がなー。中学までは公立だと部活強制参加だろ?だからバスケやって、たまたまそこの中学が強かったから、全国制覇できちゃったわけで、俺は楽しんでやってたら、体格のおかげでなんかMVPとっちゃってたーみたいな。で、家がまぁ医者の家系なわけよ。だから今度は勉強に専念しようぜーって話になって、じゃあ、まあ、今度は楽しんで勉強してみようかなーって」

「え、いや、……でも楽しんでやってるだけで中学MVPはすごいだろ……草野とか強豪で……ユニフォーム貰うのにどんだけ努力しなきゃいけないのか……1回だけ練習試合やったけど、100点ゲームで負けたぞ……2軍相手に……」

「あー、あ!あんた高津だかどっかの金髪外人ポイントガードか!4番が足つって、点差ももうどうにもなんないからって最後1クオーターだけ出てた!……俺すげー疑問だったんだけどさあ、なんでこいつが正ポイントガードじゃないんだ?って。フェイクやべーしパス回るし、パス後のスクリーンうめーし、でも3年引退した時期の2年なのに背番号すげー下だし……怪我?」


 桐谷は少しまずいことを聞くように慎重な顔でそう聞いてきた。もっと「金髪外人」という単語の方に気を回してほしい、と、思わなくはなかったが。


「……いや……怪我じゃなく、色々わけがあって……普段はユニフォーム貰えないんだけど、練習試合で、しかも他にポイントガードいなかった時期だから……繰り上がりで……たまたま……」

「へー。変なの。あと甘野老は松戸だろ?いや、去年の中総体、1回戦うちと当たったんだよなー。なあ、そんときの2クオーターまで出てた5番、俺だぜ?あんたスタメンの8番だろ。途中交代させられてたけど。外国人いるーってみんな騒いでたんだよなー。いやーどっちの中学もさーポイントガードはどこ行ってもエース張れるくらいいいのに、周りが全然だったから印象に残ってんの。俺、記憶力はあってさー。しかも休み明けテスト1位2位コンビってポテンシャル高すぎだろー」

「……3位はお前だろ。期末2位だったし、無駄に上背があるから覚えてる」

「いやー期末は2位っつっても、甘野老に大差つけられてたし、休み明けは桜庭に抜かれるしでさーもう親がうるさいのなんの。あと無駄にとか言うなよ、無駄にーとか」


 恐ろしいほどの才能を持っているのに、桐谷はどんな会話でもへらへら笑っていて、つかみどころがないのに、空気をやんわりと柔らかくしていって、気が付いたらみんなの中心にいる。運動や勉強もそうだが、人間関係でもそういう才能の持ち主らしかった。でもこういうタイプは絶対人に厳しくできないから、リーダーではなく、リーダー補佐かムードメイカーに回ることが多い。桜庭は桐谷といい、甘野老といい、ビッグプレイヤーの司令塔、という役割に肩が重くなる気がした。



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