片恋

ぼくはいつだってそうだ

君のこと信じてた

笑いながら並んで歩いて

きみといること

たのしんでいたんだ

ぼくはいつだって

君のこと信じてた


そして君は君ってば

ぼくのことちっとも信じてなかった

まるでぼくのこと

愛してるみたいな素敵な素振り見せて

ぼくを心から憎んでたね


ぼくがしらないのいいことに

君は自分に得なことばかりしてた

ぼくの目を掠めるように

ぼくを最後に嘲笑うように

いつになったらきみってひとは

自分に対して恥じるのか


君はずるい

君は汚い

君は残酷だ

君はあんまりにも美しすぎる

君はずるいよ


どれだけ僕が君のことおもったか

それはぼくのノートがしってる

ぼくはみんなに笑われるほど

君が顔をうつ向けて戸惑うほど

君のことおもってたんだ

たったひとりの君だけを



もう言葉にする気持ちもない

ぼくは明日から

安らぎの場所を全て失ってしまった

あんなに愛していた君を

自分から地獄へつきおとした

君が自分に対して

恥じ入る様子を見せなかったから


君はずるい

激情のままに呟いても

心の中のきもちは晴れない

黒く濁る


ただ最後にわかって欲しい

ぼくは君に真実を尽くした

君をほんとにおもっていたから

でももうおわりだ

君を失った今ぼくにできること


そうぼくにできることは

シャワーを浴びてベッドにはいり

泣き疲れて眠ること

毎晩見る夢もいつも君

何を見ても君をおもいだす

自分にも愛想がつきた


きみはずるいよ

君は汚いよ


s610104

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