第2章詩はこころのおやつだったりくすりだったり

マザーグースみたいな詩を書こう

一昨日見た時は7人の子供

庭の池の周りで遊んでいた

お昼寝の時間を守らない子

木靴をほおり投げる

浮き上がった私の小さな魚

包装紙に包んで

土に埋めよう

昨日見た時は6人の子供

ベランダで星を数えていた

北斗七星がほしいのと

駄々をこねていた女の子

ひしゃくを持って

にこにこと

空へ上がった

今日見た時は

5人の子供

お部屋で本を読んでいた

朝早くからの市場へ行ったきり

彼は戻ってこない

誰かが私の話を盗み聞き

明日になればツボの中

明日見る時は6人の子供

砂場でお城を作っていた

聖書の棚に薔薇を飾ったのは誰

夜には金の指輪に変わる

糸を紡いで猫を捕まえろ

みんなキャンプファイヤーの中へ

飛び込もう

明後日見る時は7人の子供

キッチンでパンをかじっていた

時々おしゃべりが過ぎると

地下深く落とされる娘たち

銀貨が欲しけりゃ逆立ちして

流れ星に青い瞳を売るんだって

明明後日見る時は8人の子供

ベッドで静かにおねんね中

誰かが誰かの吐息を吸ったとき

判決が言い渡される

最後に海から迎えがやって来て

子供の数だけ足跡が残った

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