最後の騎士 ~第六聖女遠征の冬~

作者 寸陳ホウセ

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★★★ Excellent!!!

自らが戦場をこの目で直視しているような、作者の筆致にまずは圧倒されます。その濁流に飲まれるまま、体感を強いられる、男たちの凄惨な戦い。そこは剥き出しの欲望と大義が絡み合う世界。ファンタジーという括りだけで読み進めようとすると、大火傷する作品です。読み進めるほどに心震えます。ですがその中で生きる人間の在り方に、いつしか目を離せなくなっている自分がいるのです。

★★★ Excellent!!!

二百年前の危機──「東からの厄災」に端を発した群雄割拠の戦乱は、教会と帝国の二大陣営に収斂した。帝国の虐殺に、教会は大規模遠征で応酬する。戦争は激化の一途を辿り、両陣営は破滅的な戦いへと突き進んでいく……。

舞台のモチーフは、近世のヨーロッパであろう。ヴァレンシュタインやグスタフ・アドルフ、マスケット銃が大好きだという人たちには、必ず刺さるものがあるはずだ!