惚ける
それから僕は、死にたいとは強く思うものの、遺書を書いてみたりするが、一向に行動に移せなくなった。
飛び降りる妄想をしては「不可能」と諦め、首吊る妄想をしては材料がわからず、轢かれる妄想をしては迷惑をかける…どうしようもなかった。
生きたくないが、死ぬと迷惑をかける。迷惑をかけたくないが、早く死にたい。矛盾する思考が何年も続き、結局なあなあで生きてしまっている。
あの時の遺書はもう無くなった。包丁を持つのも怖くは無くなっただろう。でもまだ頭で僕に問いかけるんだ。
迷惑かけてないか? って。
どっかの誰かが叫んでら。 インチキチキン @AZ42
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