理由→夏が暑いから

水召

俺は悪くない、多分、きっと、

「あっつ!めっちゃあっつ!!」


何でこんな暑いんだ?太陽か?太陽のせいなのか?それとも松岡○造のせいか?


「どっちでもいいはそんなもん!」


テレビから聞こえる「今年の夏は猛暑になるでしょう」なんて分かりきった事を言うアナウンサーの声を聞きながら、俺は一人でキレていた。


「こんな時に限って、エアコンは壊れるし!」


何もこのタイミングで壊れる事もないだろ、しかも運悪く近くの電気屋が閉まってて修理もできないと来た。

...本格的に遺書の用意でもするべきか?

いや、流石にそれはやり過ぎか?

しかしそう考えてもおかしくない程に部屋内の温度は上がっていた。


「やっぱ、太陽だな!太陽滅びろ!!」


『そうですか、分かりました太陽を滅ぼしましょう』


ん?んんんん?何か今脳内で声が聞こえたぞ遂に頭が壊れたか?


『若干壊れてますね』


いや、やっぱ気のせいじゃない誰だお前


『私は神です』


なんで神が俺の脳内に話しかけてきてるんだ?

『貴方が望んだからです』


望んだ?何を?


『太陽滅びろと貴方が言ったじゃないですか』


違げぇよ、いや違くはないけど


『あ、松岡○造の方でしたか』


そう言う事でもねぇよ、というかどっちも滅ぼしちゃ駄目だろ。

しかも何で俺の願いを急に叶えようとするんだ。


『暇を持て余した』


神の?


『遊びです、取り敢えずどっちでもいいので早く選んでください』


え?マジで?


『マジです、そして今更願いは変えられませんよ』


「..........」





そうして俺は世界を救い、日本は少し気温が下がった。

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理由→夏が暑いから 水召 @kukuyomi

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