サリカタ王国の情報 1


ボルピス王……第六十代サリカタ国王。第五十九代王、ウムグ王の息子のグイニスから玉座を奪う。叔父が甥から王位を奪うという事になった。八大貴族を構成し、他の王族とも対立。生涯、息子のタルナスとは、和解する事がなかった。


タルナス王……第六十一代サリカタ国王。現在の国王である。父のボルピスが行った事に不満を持っており、八大貴族とも折り合いが悪い。従弟のグイニスの事を常に気にかけ、心配している。


八大貴族……王宮を牛耳っている八つの貴族。元々、枢密議会という権限の強い議会議員の事。貴族から四名、選挙で選ばれた議員四名からなっていたが、ボルピス王の時代から全て、貴族で占められて、八大貴族と呼ばれるようになった。


バムス・レルスリ……八大貴族の筆頭。穏やかで慎重な性格だが、腹を読めない。寛容で親切だが、政治的な事は割り切れる。妻の他に多くの女性がいるのは、周知の事実。


ラコッピ・スクーキ=マリャ……八大貴族の一人。元軍人で策略家。兄達が次々と不審な死を遂げた後、家督かとくを継ぎ、ラコッピ家の当主となった。森の子族(森で昔ながらの生活を続ける、古い一族の総称)の血筋でもある。


トトルビ・ブラーク……八大貴族の一人。少々、短絡的な所がある。その他はまだ不明。


ラスーカ・ベブフフ……八大貴族の一人。寛容を装いながら、その実、根に持つ、狸じじい。


シェリア・ノンプディ……八大貴族の紅二点のうちの一人。大変な美女だが、夫殺しの黒いうわさがある。子供を育てながら、二十年以上も領地を治めて来た実績がある。


クユゼル・ファナ……八大貴族の紅二点のうちの一人。兄は事故死、父は病死。クユゼル家にかけられた濡れ衣を晴らすため、八大貴族になった。いわゆる超能力者だが、その秘密を知る者はほとんどいない。


ネイズ・クグン……八大貴族のうちの一人。剣術流派のセーラトシュ流当主の三番目の子供。クグン家に養子入りした。養父が八大貴族だったため、その後を引き継いだ。会議の時はいつも、ぼーっとしているが……。


アジアス・ナルグダ……八大貴族の一人。長男を人質にとられて、八大貴族になった。嫌々ながら、八大貴族になったはずである。


グイニス・セルゲス・ジャノ・サリカタ公……主人公達の父。十歳の誕生日の日、王太子に立太子される事になっていたが、叔父のボルピスのわなかなわなかった。元々正当な王位継承者であるため、腹に一物ある者達から、常に刺客を送られている。


フォーリ……グイニスの従者兼護衛。ニピ族。


ランウルグ・セルゲス・ジャノ・サリカタ……主人公の一人。グイニスの息子で双子の兄。グイニスに引き取られたため、物心ついた頃から、刺客が送られてくる生活をしている。普通に外で他の子供達と遊ぶのが夢。


ブルエ……ランウルグの従者兼護衛。ニピ族。


ランバダ・スルー……主人公の一人。グイニスの息子で双子の弟。母のセリナに引き取られた。自分が王族だとは知らずに生きている。泣き虫のいじめられっ子だが、芯の強い所もある。


ローロール……王室御用達の花屋。貴族から庶民にまで花を飾る文化を定着させ、大成功を収めた大商家。人々に信用を得る商売をしており、特に雇われている人達からの信頼は絶大。花通りはローロールあっての、町の名前である。


ライノ森……サリカタ王国の南央に位置する広大な森。森の子族が多く暮らしている。



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