Poetry work 『三人兄弟の物語』

乙音 メイ

『三人兄弟の物語』

   『三人兄弟の物語』乙音メイ



昔、三人の兄弟が、

果てしない宇宙を旅していました。


やがて三人は、

惑星の外側に星の子が暮らす

重い星にさしかかりました。


三人は、「愛」と共にあったので、

見て見ぬふりをしませんでした。

より軽い周波数の惑星内部に移行するにはどうしたらいいのか、

伝えることにしました。


そこで、人の住む地域に、

宇宙の法則「愛」を伝えるため、

手分けして降り立つことにしました。


一番上の兄は南へ、二番目の兄は西へ、最後に一番下の弟は東へと。


三人は三様の伝え方をしました。

でも伝えていることは共通して「愛」でした。


ここ東洋の地でもそれは根付き、

「結論……。われらに要るものは

銀河を包む透明な意思巨きな力と熱である」

と、宮沢賢治という人が、農民芸術概論綱要で語るに至っています。

今から92年前のことです。


それは現在、

宇宙空間には、クォークが満ちていて

そのうちの

〔中性子が「意識」し、陽子が「意志」としての「愛」を発信し、その働きをする……〕

私の理解、〔 〕内の量子物理学者の見解も一致をみています。


宇宙空間=宇宙存在の意志≒本質「愛」

宇宙に生まれその共通言語は「愛」


二番目の兄の教えにある

幼子が語るように「アバ、父よ!」と言えば、父がなんでも理解してくれる、そんな宇宙の言語が「愛」なのです。


「愛」でいるだけで私たちは平和に満ちた、すでにある内部のパラダイス世界に移行できるのです。

 


               

                       2017年作品:了




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*〔 〕内引用は『宇宙からのメッセージ「波動の法則」』足立郁朗著より

*「アバ、父よ!」新約聖書よりローマ人への手紙8:15、ガラテア人への手紙4:6参照

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