第2話 治癒

「只今戻りました」

執事の服を着てお嬢様の前へでる。


「タキ、貴方怪我してるでしょう?私の事よりその怪我を治しなさい」


「いえ、怪我など…」

目立つ顔や手などは治癒魔法をかけてもらい分からないようになっている。

流石に全身を行うとなると1日程かかってしまう


「嘘はいいわ、貴方治癒魔法で私の目に入る顔や手は治したみたいだけれど、貴方の歩き方いつもとほんの少し違うわ」


「お嬢様には何でもお見通しですか…、いつも通りのはずでしたが」


「歩き方が少しだけぎこちなかったわ。まあ、他の人から見たら分からないくらいだから大丈夫よ」

ふふふっ、と口元を隠して笑っているが目だけは明らかに怒っていた。

これ以上ここにいると強制的に休み《気絶》させられる為自室に戻った。



『今回は失敗したようだな』

『ええ、流石にガン待ちされてるとどうしようもないですよ』

今おこなっているのは厳密には違うのだがテレパシーと思ってもらって構わない。


『どれくらいで復帰できそうだ?』

『これから全身に治癒魔法をかけるので明日には大丈夫ですが、血の方が心配なので明後日には必ず』

『了解、安静にしていろよ』


そこで通信が途絶えた。

今のは俺に執事のイロハを叩き込んだ方で今は執事を辞め諜報員として活動している。


治癒魔法を自分にかけ続けるのは血を失うのでキツイ。執事のイロハをクリアした時に貰った、魔法晶に魔力を流し込みベットに寝た。

これに魔力と行う魔法を少し入れる事で注入した魔力が枯れるまで発動し続ける。


「流石に流しすぎたか…」

目の前がチカチカし始め気絶した。

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