第3話  目覚め

「っ…」

陽の光が目に刺さってきた。

時計を見ると午前7時を回っていた。

明らかに寝過ぎである…


「あら、おはようどうやら完全に治ったみたいね」

「おはようございます、お嬢様。お陰様で完治致しましたが…。執事としてあるまじき失態を犯してしまいました。何なりと罰を」


「いいえ、罰はなしよ。大体怪我をしていて一日で直しているんだものそれだけで十分よ。」


「はっ」


「それで?貴方今日の予定はわかってるのかしら…?」

「はい、一応把握しております」


今日は、朝からハールツ家の嫡男との食事を行い、デートを行うことになっている。


「お嬢様、そろそろご支度の準備を」

「わかったわ、まあ私は今回も駄目だと思うけれどね」


そうなのだ、このお嬢様見た目はすごく麗しいのになぜかこれまでお見合いをしてきた嫡男たちは数知れないのだが皆最後お嬢様と2人きりになった後に戻ってくると青い顔をして震えてくる。


「お嬢様、失礼を承知で申し上げますがそろそろお相手を見つけないとまずいかと」

この世界の貴族の大半が16から20のうちに結婚をする。

それ以降は行き遅れの烙印が貼られ独身となる可能性が高い。

そしてお嬢様は19歳そろそろ相手を見つけないとまずいころなのだ


「別にいいわよ、行き遅れの烙印が貼られても私には相手がいるし」

ほう…、相手がいるのか。なら、最初からその相手にすればよいのでは?


「もし今回も駄目でしたら今度そのお相手をお連れください」

「わかったわ、ミラ支度をするわよ。」

「はい、お嬢様」


メイドを引き連れて自室へ戻った。


「相手がいるのか~、お嬢様が早くお幸せになれば私としても安心なのだが…」


ん?なんでメイドたちがヒソヒソと話している?

もしかして独り言とかキモいとか言ってるのか…

死にたい



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どうも、短いながらも勢いに乗れたので投稿いたします。

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