五通目 風霜高潔の候

【十月七日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 先日はお付き合いくださりありがとうございました。駒子さんも静寂さんにお礼ができて、気がかりがなくなったと言っていました。

 菜々子さんのことは申し訳ありません。裏も表もない方なので、単純な興味をそのまま口にしてしまっただけなのです。困らせてしまいましたよね。

 わたしのことを「好みではない」とおっしゃったことにつきましては、何か誤解があったとのことですが、いただいたお手紙を読みましてもよくわかりません。さすがに悲しくて、思い出すだけで涙が出ます。行く末が暗闇で閉ざされたようです。

 静寂さんの「好み」の方とはどういう方なのでしょう? 姉でしょうか? 駒子さんでしたか? それとも菜々子さん?

 お好みの方を見つけて、どうぞその方とご結婚なさってくださいませ。

 「好みでない」なら、なぜあんなことをなさったのでしょう?

(廃棄)




【十月十三日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 先日はお付き合いくださり、ありがとうございました。じかにお礼を伝えられて、駒子さんもほっとしていました。

 菜々子さんにつきましては、困らせてしまって申し訳ありません。ご自分の興味に素直な方なので他意はないのです。

 わたしに対して「好みではない」とおっしゃったことは、お手紙を読みましてもよくわかりません。「枠組み」とはどういう意味なのか理解はできておりませんが、静寂さんに悪気があってのお言葉でないということはわかりました。

 それから帰り道でのことも、くり返し謝っていただかなくて結構です。近ごろお手紙を差し上げなかったのは、傷ついたとか怒っていたとかそんなことではなくて、ただ心の整理がつかなかっただけなのです。

 わたしは経験のないことでしたので、おどろいて、思わず拒絶するような態度を取ってしまいましたが、決していやだったわけではありません。ほんの少し怖かったのは事実ですが、それもおどろきゆえのことです。

 一瞬のことで、また形に残ることでもないのに心も身体も混乱して、わたしの思うようにならなくなったのです。

 静寂さんが謝られるのは、後悔なさっているからでしょうか。もし軽はずみな気持ちでなさって、後悔されているなら悲しいです。後悔などしていただきたくないのです。そう幾度となく謝るくらいなら、はじめからなさらなければよかったのに

(廃棄)




【十月十四日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 今日はいらしてくださり、ありがとうございました。お会いできてうれしかったです。

 静寂さん、あの日のことをずっと気にしてくださっていたのですね。お話ししました通り、傷ついたとか怒っていたわけではなく、ましていただいたお手紙をないがしろにしていたのでもなく、自分の気持ちをうまくまとめられずに、お手紙を書くのに時間がかかっていただけなのです。

 思い出しますと、いまでもまともに頭が働かなくなります。それでいて静寂さんはどういうつもりであのようなことをなさったのかと、不安ばかりが広がっていたのです。

 でも今日「傷つけたことは後悔しているけれど、行為自体は真剣な気持ちだった」とお聞きして、素直に喜べるようになりました。わたしも静寂さんも戯れではなく、後悔もないのなら、大切な思い出にしたいと思います。

「好みではない」とおっしゃった理由も、よくわかりました。ありがとうございます。とてもうれしいです。

 お詫びに、とお連れくださった森島珈琲館は、行ってみたいと思っていたのです。以前いただいたワッフルは、本当においしかったのですが、焼きたてだとまた一段とおいしさが違いますね。ジャムも葡萄に変わっていて、季節ごとに通いたくなりました。

 ですが静寂さん。いくら好きでも、一度に三つなんて食べられません。三つご馳走してくださるなら、一度にひとつずつ、三回連れて行ってくださいませ。たくさんお会いできた方が、ワッフルは何倍も何倍もおいしくなると思うのです。

 静寂さんが心配にならないように、またたくさんお手紙を書きます。

 それでもまた会いにいらしてください。理由もお土産もいりませんので。

敬白


大正九年十月十四日

手鞠

心配性の静寂さま




【十月十九日 手鞠より静寂への手紙】


拝復 菊田さんに会われたのですね。お変わりないようで何よりですが、駒子さんが落ち込んでいるので素直によろこべません。

 先日、学校からの帰り道、駒子さんの肩に一匹の赤とんぼがふわりととまりました。そのとたん、わっと泣き出してしまったのです。「わたしも赤とんぼになりたい」と駒子さんは言います。「赤とんぼなら、誰の目をはばかることなく、あの人の肩にとまっていられるのに」と。

 静寂さんは「菊田さんは真面目な人で、その真面目さゆえに出来ないこと、捨てられないものがある」とおっしゃいました。駒子さんもそういう方です。それゆえに、ふたりはぴったりと惹かれ合ったのでしょう。そして、力を尽くしたとて、どうにもならない事情があるのでしょう。

 改めてわたしはご縁に恵まれたのだと感じています。慕わしく思っていた方と偶然婚約できるなんて、そうそうあることではありませんから。本来恋の多くは叶わないものでしょう。

 駒子さんの気持ちを軽くしてあげたいけれど何もできません。むしろ、こんな浮かれた立場では、余計に傷つけてしまうような気がします。

 静寂さんもおっしゃるように、菊田さんも駒子さんもご自身でお心を決める方でしょうから、見守るしかないのかもしれません。

 今日の風はかなり冷たく、首筋から背中に冷気が抜けていくようでした。季節の変わり目ですので、静寂さんも風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。

拝答


大正九年十月十九日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十月二十二日 手鞠より駒子への手紙】


 いま、英家の応接室でこの手紙を書いています。三日ほど学校にいらっしゃらないのでお邪魔しましたが、会えないとのこと。とても心配です。

 姉から少しお話を聞きました。菊田さんのこと、お父さまに知れてしまったのですね。英子爵は頭ごなしに否定される方ではないと思っていたのですが、何か事情があるのでしょうか。

 ごめんなさい。何も力になれなくて。

 お花と菜々子さんからお預かりしたお手紙を置いていきますので、受け取ってください。

 学校で待っています。


大正九年十月二十二日

手鞠

駒子さま




【十月二十三日 手鞠より静寂への手紙】



前略 駒子さんがここ数日学校をお休みしています。菊田さんのことがお家で問題になっているようなのですが、詳しいことはわかりません。菜々子さんも心配していて、学校がひどく静かに感じます。

 それから、少々慌ただしくしておりまして、お手紙を書くことが難しくなって参りました。しばらくはあまり書けないかもしれません。わたしは元気にしておりますので、心配なさらないでください。

 秋も深まってまいりました。うつくしくさわやかな季節を楽しみ、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。

草々


大正九年十月二十三日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十月二十九日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 いろどりは春に劣るけれど、十月の庭は一年でもいちばん忙しいようです。冬を前に庭師が立木や生け垣、芝の手入れをしてくれたので、わたしは義姉と春に向けた種まきをしました。しずかな秋の庭は、いま期待でいっぱいです。

 さて静寂さん。どうしてお気づきになったのですか? おっしゃる通り、来月七日に姉の祝言を控え、我が家はその準備で持ちきりです。わたしもそのための衣装を縫ったり、座蒲団を繕ったり、連絡のために英家と我が家の間を行き来していて、学校の課題をする暇もありません。

 あのような経緯がありましたので、姉の結婚に関する話は、静寂さんにとって不愉快かと思ったのです。そして、その話を避けてお手紙を書くのは難しくて。

 姉のこと、「気にしていない」とおっしゃっていただけて気持ちが晴れました。なんだか隠し事をしているみたいで、落ち着かなかったのです。

 姉の嫁入り支度は英家の格式に合わせたので、かなり豪華なものになりました。総桐の箪笥や黒檀の文机、中には京都から取り寄せたものもあったようです。駒子さんはよく「うちは貧乏な公家華族だから」とおっしゃるけれど、やはり庶民感覚とは違います。八束さまがご長男ということもあるのでしょう。

 英家の方は一段と忙しなく、お庭が広げられて花木が植えられたり、離れが建て増しされたり、あたらしく自動車をお求めになったりしているようです。盆と正月が十年分いっぺんに来ても、あれほどの賑わいにはなりません。

 あちらさまのご親戚の中には、姉の出自をよく思わない方もいて、かなり厳しい言葉もかけられたようです。姉は言葉を濁しますが、親しい女中さんから聞き出したところ、書くことさえはばかられるような下品な嫌みも言われていました。

 それでも姉はしあわせそうに笑っています。よほど八束さまが気遣ってくださっているのでしょう。気苦労は絶えないと思いますが、あの夫婦仲の良さには憧れます。

 最近はあたたかく晴れたかと思えば急に冷たい雨の日があるので、祝言当日は晴れてくれたらいいな、と毎日祈っています。

敬白


大正九年十月二十九日

手鞠

静寂様




【十一月七日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 今朝庭に出ると、一面に露が降りていました。雪柳の細い枝がまとった露の玉で輝いていて、触れたら澄んだ音色が聞こえそうでした。寒い朝の湿った土と草の匂いは、身体の奥まで清めてくれるような気がします。

 こんなに清々しい日に姉は八束さまの元へ嫁ぎました。

 婚礼衣装のお掻取かいどりは、黒地に蘭と菊そして花車模様が華やかな、庶民では身につけられない高価なものです。

 祈りが通じたのか穏やかな晴天で、その下をくるままで歩く姉は決して物怖じすることなく、堂々としておりました。

 俥上の人となり、姉はなよやかに頭を下げたあと、ゆったりと微笑みました。秋の陽光がその透き通った肌を抜けていくような、うつくしい笑顔でした。

 愛するひとに嫁すとき、女のひとはあのような笑顔をするのですね。遠ざかる俥を見ながら、わたしももう少ししたらあの笑顔で嫁ぐのかと自分を重ねていました。

 そのとき静寂さんはどんな風にわたしを迎えてくださるのでしょう。考えるだけで胸がいっぱいになります。

 祝言の席で久しぶりに駒子さんに会いました。ゆっくりお話する時間はありませんでしたが、落ち着いたご様子で笑顔も見られました。明日から学校にももどるようですのでほっとしています。お心の内はわかりませんけれど。

敬白


大正九年十一月七日

手鞠

静寂様




【十一月十三日 手鞠より静寂への手紙】


拝復 菊田さん、卒業後は新潟にもどられるのですか。継ぐべきお家がありますものね。新潟は遠いですし家庭の事情も込み入っているようですので、駒子さんがついて行かれたとしても苦労されることでしょう。

 場所や環境が近くても、別の家に入ると何かしらの苦労はあるものです。それが家庭の事情だけでなく土地柄も変わってしまえば、より馴染むのは大変だと想像いたします。菊田さんのご実家が近い場所だったなら、もう少し何か違っていたでしょうか。

 花嫁支度のこと、気を使わせてしまいましたか? 申し訳ありません。

 わたしはお掻取なんて望んでいません。黒地が最も格式が高いことは存じておりますが、実はそれほど好きではないのです。黒は「婚家のいろ以外何いろにも染まらない」という意味があると聞きました。それならわたしは静寂さんのお好きないろの着物が着たいです。

 静寂さんは何いろがお好きですか? わたしに似合ういろだといいのですけど。

 一応考えてみたものの、欲しいものも何も思いつきませんでした。ただひとりわたしだけが静寂さんに寄り添うことを許される。それだけで十分なのです。

 身ひとつで参りますので、その身ひとつで受け取ってくださいませ。

拝答


大正九年十一月十三日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十一月二十日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 冷たく強い風が頬を打つ日でした。同じ風に運ばれる落ち葉がからからと鳴いていて、切ない気持ちがつのります。

 放課のあと、駒子さんと菜々子さんと三人で、森島珈琲館に行って参りました。寒い日に焼きたてのワッフルはさぞおいしいだろうと思ったのです。

 大学が近いために学生さんがたくさん歩いていて、つい静寂さんを探してしまったのですが、そう都合よくはいかないようですね。

 珈琲とワッフルをゆっくりいただきながら、駒子さんから事のあらましを聞いて参りました。

 駒子さんも菊田さんも、はじめから添えるとは思っていなかったそうで、そんなお話にはならなかったとのことでした。それでもお手紙のやり取りがつづくほど、会うほどに惹かれていって、それが辛かったそうです。恋なんて知らなければよかった、出会わなければよかった、と思ったことも一度や二度ではない、と。

 おふたりはいま辛い気持ちでいらっしゃるでしょうけれど、静寂さんが責任を感じることはありません。巻き込んだのはわたしなのですから。

 駒子さんから言伝ことづてがございます。

「久里原様、菊田さんと会わせてくださってありがとうございました。おかげさまで、しあわせな気持ちを知ることができました。わたしは少しも後悔しておりませんので、久里原様もどうかお気になさらないでください」

 誰かを好きになることはうれしいはずなのに、泣きたい気持ちによく似ているのは不思議ですよね。リボンをいただいたときのうれしい気持ちや、煮物がおいしく仕上がったときのうれしい気持ちにはない、恋特有のうれしさなのでしょう。「愛しい」を「かなしい」とも読む理由が、わかるような気がします。

 姉と八束さまの祝言があったために、駒子さんは菊田さんとの関係を終わらせなければならなかったようです。親戚や知人が多く集まりますし、良くない噂が立つことを英子爵は気になさったのでしょう。

 駒子さんには縁談がいくつかあったのですが、その中から藤枝男爵のご長男とご婚約されたそうです。姉たちの披露宴の席で顔を合わせて、そこからすぐにお話がまとまったとか。わたしは存じ上げない方なのですが、決まってしまったからには、駒子さんを大切にしてくださればいいな、と思います。

 ただ、学生服が視界をかすめるたびに振り返る駒子さんを見て、配慮が足りなかったと、お店選びを反省しました。わたしはまだまだこういう至らないところがあって、自分がいやになります。

 汁物のおいしい季節ですね。茸や根菜の出汁で煮た里芋はとろっとやわらかく、身体の内からあたためてくれました。

 身体はあたたまったのに、心の中で落ち葉がからからと泣きつづけています。やっぱり今日、思いきって大学まで会いに行けばよかったです。

敬白


大正九年十一月二十日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十一月二十二日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 厳しい冬に向けていろどりはなくなりましたが、芝も草も木々もすべてがやわらかな枯色かれいろで、そのあたたかみある景色はいつまでも眺めていられるような気がします。

 今日は突然いらしておどろきました。

 いただいたあんパンはとても多かったので、家中のみんなで分けました。ありがとうございました。

 前回のお手紙に変なことを書いてしまい、出したあとで後悔していました。だけど、お会いしたかったのは本当です。もちろんあんパンを届けてくださっただけなのはわかっていますけれど、それでもお顔が見られてうれしかったです。

 「なんだ。元気じゃないか」と静寂さんはおっしゃいましたけど、まだ少し落ち込んでいました。それなのに、たったあれだけの時間で、わたしはとても元気になれました。静寂さんはどういう力の持ち主なのでしょう? あまりに薄情で、駒子さんには申し訳ないくらいです。

 誘っていただいたお芝居、とても楽しみにしています。

敬白


大正九年十一月二十二日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十一月二十八日 手鞠より静寂への手紙】


謹啓 今日はお芝居にお連れくださって、ありがとうございました。

 中菱なかびし花扇かおうの出ている作品にしてくださったのですね。わたしが花扇贔屓だと、覚えていてくださいましたか? やはりとてもきれいで、男性とわかっていても憧れてしまいます。

 静寂さんはあまり花扇がお好きではないようでしたが、おいやなら無理に合わせてくださらなくていいのですよ。今度は静寂さんがお好きな役者のお芝居に連れて行ってくださいませ。

 それから、何より淡雪さんがご無事でよかったです。静寂さんの安心されたお顔が見られて、わたしもうれしいです。けれど、帰国されたときすぐに連絡くだされば、静寂さんもご家族ももっと早く安心できましたのに。興味があることに没頭なさるのはいいことですが、ご家族は大変ですね。

 わたしもその家族になりますので、淡雪さんがもどられましたら、改めてご挨拶させてください。

敬白


大正九年十一月二十八日

春日井 手鞠

久里原 静寂様




【十一月二十九日 手鞠より駒子への手紙】


拝啓 今年もあとひと月ほどで終わりですね。今夜は雪が降ってもおかしくないので、火鉢の準備に追われました。こうしてお手紙を書いていても、指先がかじかんできます。

 静寂さんのお兄さま、淡雪さんが帰国されていました。洋服生地を求めて欧州に渡っていた淡雪さんは、広く亜細亜の織物や刺繍にも興味を持たれて、だいぶ遠くまで足を伸ばされていたらしいのです。

 この情勢下に欧州をふらふらしていたなんて、よくご無事だったと思います。先だっても、露西亜ロシアの方で、日本人や露西亜人が大量虐殺されたという新聞記事を見ました。あのような報道を目にして、静寂さんはきっとお辛かったろうと思います。

 ところが淡雪さんはといえば、寄越したお手紙には、ご自身のことより印度綿インドめんについて長々と書いていらしたらしいのです。静寂さんは不満そうな口振りでしたけれど珍しく饒舌で、本当にうれしそうでした。

 淡雪さんは先月帰国されて、いまは横浜に滞在されているらしいのです。数日中にはこちらへ戻って来られるので、そうなれば改めてご挨拶に伺います。

 そういえば、菜々子さんはご婚約を取り止めて、進学が認められたそうですね。音楽学校は実技の試験が難しいと聞きますが、あんなに努力しているのだから、きっと大丈夫。

 気が早いけれど、お祝いにみなさんで四季彩館に行こうと話しています。駒子さんもぜひ。

敬具


大正九年十一月二十九日

春日井 手鞠

英 駒子さま





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る