雑考

 どの創作でもそうだろうが、その中でも小説を書こうとする者は、他人より苦しんでいないといけないのではないか。

 賭博して、貧乏して、病気して、中毒になって、絶望して。そうすることで、やっと書くことが出来るのではないだろうか。

 言い方は悪いが、そうやって出来たものは、すこぶる面白い。ページは作者の皮膚だ。めくるごとに作者の内臓まで見えて来て、しまいにはその臭いで気分が悪くなってくる。読んでいて「何もそこまで」と思うが、そうでもしないと良いものは生まれないのではないだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る