詩人
私には詩が書けないので、自分の中に別の人格を用意して、そいつに任せることによって、何とかそれらしいものを仕上げている。ところが最近、その人格から音沙汰がない。一度呼べば、ほいほいとやってきて、仕事をして帰る、気の良い奴だったのだが、そこに甘えていいように使いすぎたかもしれない。
和解しようにも連絡先を知らないのが残念だ。
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