ぼったくり

 何十万もふっかけるより、「何か高くない?」ぐらいで留めるのが最近の流行らしい。仕方ないから支払い、二度と来なければいいか、と思わせたらしめたもの。警察沙汰にはならないという按配だ。

 池袋の時も新宿の時もそうであった。

 値段を確認しても、そこまで高くは無い。料理も酒も酷いものじゃない。だが、伝票を見てヒャッと声が出るのだ。

 席代、お通し代、週末料金とてんこもりなのである。リーチのみの手を一発でツモり裏まで乗ったようなものだ。流石に笑うしかなかった。

 そういった経緯から、外で飲むときは同じ店を使いまわしている。違う店に行きたくなった時は、必ず他人を連れて行く。一人でぼったくられるよりはマシだ。

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