第5話 噂が広がっている?
それから私は、自分が強くなっている事を自覚し、そのままトボトボと家に帰った。
それから数日間、家から一歩も出ずに一日ずっと家でごろごろだらだらしていた。
しかしある日、私にまた悲劇が起こる。
ある日、私は深刻な顔を出し、もの凄い勢いでギルドに入り、裏切ったアクターさんの前で怒った表情を顔に浮かび、言い出した。
「ちょっとアクターさん、私言いましたよね。 私のステータスを誰にも言わないでって約束したよね。 それなのになんで私の噂が広まってるの? アクターさん口固いんじゃなかったの」
まさか優しそうなアクターさんと思っていたけど、まさかこんな悪い人とは思わなかった。
すると、アクターさんが困惑した表情を顔に出し
「えっ……? 私、言ってませんよ……。魔物退治の魔女様を裏切る事なんて私にはできません。魔女様はこの村を守ってる守護神なのですから。なので私は裏切っていません」
「…………えっ?……嘘!? 本当に」
私はアクターさんの表情が嘘をついているように見えなく、むしろ私を尊敬しているように喋っている。
私は勘違いをしていた。
なぜ、私の噂が村全体に広まっているのを知ったのは、30分前の出来事です。
遡る30分前、私は自分家で鏡を見ながらソワソワしていた。
「最近、このブラジャー小さいんだけど! 新しいやつ買わないといけないなぁ」
私は、転生した時に装備品としてブラジャーが付いていた。
そのブラジャーが最近胸に合わなくて、心底困っている。
すると、私は怪しい表情で
「ふっ、ふっ、ふっ、まさかこれほど成長するとはな。
不老不死の力で、年齢や身長はずっと止まっていたが……おっぱいは成長が止まっていない!! ありがとう神様! 私、これ以上おっぱいを大きくするよう頑張るので見ていて下さい」
私は空を見上げ、床の上で土下座を始め、何故か涙を流しながら喜んでいる。
もしこんな光景を村の住人に見られたら、魔物退治の魔女ではなく、変態の魔女に名前が変わってしまう。
もちろん私は、こんな光景は誰にも見せたくない。
「たしかこのブラジャーは、Bカップ専用だったよな。私ってこんなに貧乳だったのか。
しかし、今は違う!最近Bカップが小さいと思っているのは、無論私のおっぱいが大きくなっている証拠!! そうと解れば、あの技を使うしかない。 まさかあの技が使える日が来るとはな」
私は下着姿で鏡の前に立ち、中二病見たいな構えを始め
「……よし、行くぞ! サーチ!!」
意味不明な言葉を叫び、鏡の自分を見始めた。
「サーチ」とは、スキルでも特殊能力でもない。
つまり、「サーチ」とは女性の胸が何カップが分かる自分オリジナルの技なのだ。
ふっ、まさかサーチが使える日が来るとは思わなかったぜ。
元の世界で、俺はずっとゲームや漫画をしていた訳ではない。
俺は昔から、部屋の窓から学校に通ってる女子学生を見て「えっ、あの子可愛いじゃん!何カップかな、何カップかな?」と一人寂しく部屋でブツブツと言い出す変態引きこもり男性。
その頃、俺はネットで女性のおっぱいの事を知るためにウェブサイトで探していた。
もちろんウェブサイトの履歴ではおっぱいの調べものがあった。
それから俺は、もの凄い勢いでおっぱいの事を知るためにした。
それから月日が経ち、俺は朝早く起き窓から学校に通っている女子学生に目を付け
「おっ、あの子はたしか初めて見た女子学生じゃない! よし勉強した成果を今、発揮するぞ。サーチ!」
サーチすると、女性のおっぱいが何カップがわかるようになった。
「サイズ測定……アンダー85、バスト100……判定C85……つまりC……Cカップ!!」
俺は驚きの大きさのあまりに、鼻血が噴射した。
「な……なんて大きいおっぱいなんだ。最近の女子学生は成長が早い」
その後、俺はサーチのスキルを獲得し女性の胸を測定した後、再び鼻血が出る。
この「サーチ」は、変人変態専用スキルになった。
そして現在、私は変人変態専用スキル「サーチ」を使い自分のおっぱいを測定していた。
「サイズ測定……アンダー110、バスト125……判定C110、つまりC……Cカップだ!!」
私はもの凄い勢いで怒鳴り、嬉しそうな表情で鼻血を出している。
「ま……まさか私が……Cカップ!? うっ……嬉しそうなあまりにまた鼻血が出てしまった。これ以上刺激を与えると、私の意識が吹っ飛んでしまう。とりあえず着替え、着替え」
テーブルに置いている転生した服装を着て、新しいブラジャーを買いに久しぶりに村に行く。
魔法で、村に移動するのは簡単ですけど住人に見られたら、私の噂がますます広がると思い、徒歩で村に行くことに。
村に入り、私は噂が広がっていないか恐怖を感じ、女性用の服屋に入った。
服屋まで私は、誰一人声を掛けられていなく一安心した。
私はすぐに女性用のブラジャーコーナーに入り、沢山のブラジャーを見つめていた。
「な……なんて美しい光景なんだ。 今まで見たことない布や素材で作っている。
うっ……また鼻血が出てしまった。 これは早めに見つけないと、ブラジャーコーナーで私の鼻血で床一面赤く染まる事になる! それはヤバイ」
私は必死で鼻血を出ないように、ティッシュで鼻を守った。
しかし、沢山のブラジャーが多くて、どの辺が何カップ専用置場がわからない。
すると、私が困ってるときに店員さんが近づき、私に喋りだす。
「いらっしゃい、何をお探しですか……って、あら魔物退治の魔女様じゃないですか!」
「こんにちは」
私に声を掛けた人は、このお店のオーナーだった。
私は、オーナーにCカップのブラジャーを探して貰う。
「魔物退治の魔女様なら、このブラジャーがオススメじゃないですか?」
「可愛いくて、いいですねこれ!あと、二個欲しいんですけど選んでくれませんか」
「私が選んでもいいですの、魔女様? わかりました、魔物退治の魔女様が私にお願いするなんて感激です!とてもいい素材のブラジャーがありますので、お待ち下さい」
「はい、わかりました」
オーナーは直ぐに、ブラジャー探しを必死に探し結果、二つの素晴らしいブラジャーを選んでくれて、会計をした。
会計終わると、オーナーが私に聞いてきた。
「あっ、そうだ魔女様。お聞きしたい事があるんですけど」
「はい、何ですか?」
「魔女様、レベル99って本当なんですか?」
その言葉を聞いて、私はもの凄く驚いた。
「えっ? なんの話ですか? いったい、どこから噂話を聞いたんですか?」
最近、ここしばらく村に来ていない。
いつのまにか私の噂がひろまっている。
「そうですね、私がこの噂を知ったのは近所の爺さんに教えて貰いました。爺さんも他の人から聞いてたと、言ってました」
なるほど、オーナーは爺さんに教えて貰って、その爺さんが誰に聞いたか問題だな。
しかも、真犯人見つめても噂がもう広がっている可能性が高いからな。
まてよ、噂の前に私の秘密を知っている人が一人居る。
それは、ギルト職員のアクターさんだ。
こうして私は、今の状況でアクターさんに噂を広げた真犯人と思っていましたけど、結果ハズレだったらしい。
じゃ一体、誰か何のために私の噂を広めたの。
すると、アクターさんが何か思い当たった顔になった。
「あっ、もしかすると……いや、これはありえそうです」
「何か思い当たる事分かったんですか?」
「たしかあの日、魔女様のステータスが判明した時、他の冒険者もいたんですよ」
「あっ……、まさか私のステータスの事を聞いて噂を流したかも!」
そう、ギルドにはたくさんの冒険者が集まる場所。
一人や二人がいてもおかしくはない。
「それでですね、私と魔女様以外、冒険者が三人いました。しかもその三人は、噂を直ぐに広める有名なトン、チン、カンの人です! 絶対その三人が広めたんですよ魔女様」
なんだその変な名前は!!
他に名前を付けろよ、なんだよトン、チン、カンって!お笑いの人かよ。
とにかく、噂が広まったし、他に対策をするしかない。
私は頭を抱え、何かいいアイデアが思いつくか考える。
そしていいアイデアを思いつき、その前に他の冒険者がいるか確かめ、アクターさんの近くまで寄って
「アクターさん、私のレベル99の事は間違いと噂を流してもらえませんか」
「えっ……レベル99の魔女様が、レベル99の間違いと噂を流してと」
「お願いしますアクターさん、今は貴方しかお願いできませんので」
それを聞いたアクターさんは、わかったような表情で
「わかりました魔女様! 魔女様の言う通り嘘の噂を流します。
これ以上魔女様を傷つけるような事は私が許しません。任せて下さい!すぐに噂が広まりますので」
アクターさんは、魔女様の言葉で納得してくれた。
それで、嘘の噂をアクターさんが広めたせいか、住人の人たちにレベル99なんですかと聞いてくる人たちが現れなくなりました。
こうして、私の嘘の噂話が終わり、毎日ごろごろ生活を始めようとした。
……のはずだけど、私に近づく怪しい影が近寄ってくるのを私はまだ知らなかった。
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