第2話 ギャル語

俺、羽山秀平はボッチだ。

その為、俺は.....簡単に言えば余りにも浮いている。

クラスとは水と油の様な感じだ。

気持ち悪がられている。


高校二年、16歳の春、4月の今もその筈だったのだが.....。

俺は俯いて寝たふりをしながら周りを見る。

そうしていると呼び掛けられた。


「おーい。羽山くん」


イヤホンを掻っ攫った犯人。

美少女、浅間優。

クラス位置どころか学校中でモデルでやったら起業しそうな勢いなのに。

と言われている美少女なのだが。


「.....何.....浅間さん」


「ねぇねぇ。最近、世間で流行っているマジ卍っての知ってる?あれ、私よく分からないんだよねぇ。若者ってのはねぇ」


「.....」


なんでこの様な美少女且つリア充が俺に話し掛けてくるの?という感じなのだが。

しかもかなり.....他愛の無い話ばかりで。

その事はクラスでも有り得ないという感じの目線だが。

それを浅間さんも受けているにも関わらず、話し掛けてくる。


「マジ卍、とか、あざまる水産、とか。ワケワカメだよね」


「.....で?」


「で、って?」


「.....いや、それが何.....って感じなんだけど.....」


浅間さんが何故、この様な話をしてくるのか。

未だに全く分からないまま。

一週間経ち、テスト期間に差し掛かろうとしていた。


「えっとね、君なら知っているかなって?知識豊富そう!」


「人を見た目で判断しないで.....くれるかな」


「え?違うの?」


ハツラツとしていて.....イライラしてくるんだけど。

と言いたかったが.....。

敢えて言わず、答えを言った。


「あざまる水産は.....あざっすありがとうの略.....じゃ無かったっけ。マジ卍は特に意味は無いよ。何だか失敗したときに意味も無く良く使う.....らしいね」


「わ!やっぱり物知り!」


「.....確かじゃ無いけど」


そんな事が有りながら、あっという間に時間が通り過ぎて。

放課後になってしまった。

俺は.....何をやっているんだろうか。

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