第7話
ああ、いつもそうだ。
バスケだって、進路だって...桐崎さんだって。
いつだって零音は、俺がいない方の道を選ぶ。
「また一緒に遊ぼーね!悠也君!」
あの日、君が浮かべた眩しい笑顔は、いつまでも懐かしい『思い出』のままで。
最後の夏に交わした約束は、ずっと叶わないまま日に日に美しくなるだけで。
...ねえ、零音。
ずっと『相棒』だったのに。
いつも二人でコートを駆けたのに。
何で...。
君はいつも俺を一人にするの?
...俺じゃ、駄目なの?
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