第4話
「
先日の休憩時間、いつものように女バスの練習を見ていたら、2年マネージャーの
「え...どうして...」
必死に誤魔化そうとしても、どうやら零音を目で見ていた事は気付かれていたみたいで、
「零音可愛いもんねー。バスケも上手いし、もう完璧」
と一人で勝手に納得している。
「...本当に凄いよね、零音。何もかもが天才的だし、男子からも大人気だし。でも、やっぱそんな子だから、あんな風に美男美女でお似合いなのかな」
「...?」
「悠也君...。残念だけど、零音の事は諦めた方が良いよ。だって、零音は...」
藍先輩がそこまで言いかけた所で、休憩に入った女バスに
「零音!」
と突然声が掛けられた。
声の主を見やれば、明るい茶髪が特徴的な、顔立ちの整った背の高い男バスの部員が視界に入る。名前までは忘れたけど、確かPGの先輩だった気がする。
そして、声を掛けられた零音も、先輩の方へ柔らかな微笑を返していて...。
...男の態度と零音のあの反応...もしかして。
「...男バス副キャプテンの、
一瞬、世界が真っ黒に染まった。
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