第17話 お出かけ

「わぁー!おはなだー!」「いい匂いです!」


「ここらでご飯食べよっか」


「はーい!」「はいです!」


昨日の約束通り、街の外の観光用のちょっとした丘に来ている。ここに入るのに、500メル取られるが、花畑の維持費らしい。お金を取ってるだけあって、設備は意外と充実している。


「今日はこれ」


「わー!さんどいちー!」「サンドイッチです!」


「ゆっくり食べてね」


「はーい!」「はいです!」


ピズは今日早く起きて、サンドイッチを作っていた。黒パンを切って、中に、干し肉と野菜をちょいっと詰めて、塩と油のソースをかけて、出来上がり!

とっても簡単だ。


「おいしいなー!」「おいしいです!」


「よかったな」


早起きした甲斐があった。そして、今日は、これからのことも話すために来ている。


「ねぇ、シャイ、メイ、学校に行く気ない?」


「がっこう?」「まなぶですか?」


これは、これからを考えてのことだ。ピズ自身、たくさんの所を旅したいし、たくさん体験したい。でも、2人ともピズにとってとても大切な存在にもなりつつある。そして、2人とも15歳になったら、「討伐ギルドに入る」ってもう決めている。なら、一人で戦い方を作るのもいいが、学校ならそれに適した環境になるはずだ。


「うん、学校。シャイとメイは討伐ギルドに入るんでしょ?それは止めない。でも、それに入るために、学校で腕を磨けたらいいなって思って勧めてる。だから、強制じゃないけど、これからのことも考えてくれると嬉しいな」


学校費用も50,000ずつ。だから一応全額入れてもまだ少し残る。お金は、討伐ギルドで荒稼ぎすれば良い。


「あたしはいるー!だっておもしろそうだし、ともだちできそー!」


「わ、私は、シャイちゃんが入るなら入るです!」


「じゃ、学校行こっか」


「うん!」「はいです!」


2人とも学校に行くことが決まった。おそらく2人とも合格するだろう。

なんせ、筆記は、読み書き。実技は、近距離職は、木を切るとか。魔法職は、魔法を発動できるかなど。

どっちもできるだろう。できなくても、入学試験は、1ヶ月ある。それまでに教えていけば良いだけだろう。

それに、2人とも、意外と体捌き、スタイル、肉付きがしっかりしている。これから体力を伸ばせたら良いな。

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