第16話 生産

「おやすみ、明日は、お出かけしようっか」


「するする!」「嬉しいです!」


「じゃあしっかり寝て、明日に備えよー!」


「はーい、おやすみ!」「おやすみです!」


ギルドで、2人とも討伐ギルドに入りたいらしいので、ギルド登録をして、宿に延長金を払い、食事の2回3食にしてもらった。結果、お金は153,050メルだ。2,000メルもかかった。

まぁ、飯うまいからいいけど。


明日は、2人を連れて、近くの山にピクニックしに行こうと思う。

理由は、2人ともずっと宿にいるから、少しは外に行かないと運動不足になるからだ。


「もう寝た、か」


2人とも明日、お出かけをすることが嬉しかったみたいで、すぐに寝てしまった。


まだ、時間的に、早めの就寝ぐらいだろう。なので、ピズは生産をすることにした。


「んー、まず、鉄花に、針と、それに、クリスタルか、あとは、」


独り言を言いながらピズだけ見えるボードから、色々タッチしていく。

前に、アビリティで、最初に集中して作ったやつの形をずっと生産していく、固定量産化のアビリティを取ったので、どんどんほっといても作られていく。


砂鉄からできた、鉄から作られた鉄花、針がどんどん【亜空間収納】のストックされていく。


そして砂鉄から出た不純物から出た炭鉱石からクリスタルを作った。小指ぐらいのクリスタルが出来上がった。


「次は、スキル玉かな」


スキル玉は、魔力25と、血を一滴、1分ごとに制限時間が長くなる。

今の【亜空間収納】の中はこんなだ。



魔導コンロ


テント


鍋,大小1つ


食器,大小2つ


食料20日


布 1メートル×0


下着上下×3

服上下2着


スキル玉【弓使い】×1【保護】×1【布師】×1【調教師】×1


片手直剣×1(鉄製)


クリスタル×66(超小石)


ホルダー核


スライムゼリー


自分の血 2,540滴(1.27リットル)

※一滴(0.05ml)(1リットル=1,000ml)


ゴブリンの血 58.34リットル


砂鉄×2.6キロ


鉄3.2キロ



こんなだ。今度2人の服を買いに行かないと。そして、なぜか、ゴブリン血が未だに【亜空間収納】の中にある。アビリティに無血液破棄ってあるのに、消えない。なぜ消え、な、、い、、わかった。


きっとこの血はヒューマンとゴブリンの混合だから、破棄されないのだろう。ってことは何か使い道が!


ピズは、周りあるボードをどんどん下にスクロールしていった。


「あった」


そこには見つける前からあったスキル玉のボードだ。前は、(自分の血だけ可)だったのが、(血)ってなっている。


「じゃ、これから貧血回避か」


前回ゴブリン討伐時に意外と多い出血をしていたらしく、【亜空間収納】が勝手に発動し、傷口にくっついて、止血にもなって、そのまま、【亜空間収納】行きにもなった。

そのため、【亜空間収納】には、自分の血が1リットルとちょっと入っている。


「ま、ちゃっちゃと作りますか」


それからは作業だった。なぜか、スキル玉だけは固定量産ができないらしい。

そのため、一つ一つ30分間分の血を入れ、魔力が枯れるまで作りつずけた。


「もう無理か」


20個作った。もう魔力は空だ。作ったスキル玉はこれだ。

【農業】

【鍛冶師】

【呪術使い】

【薬師】

【ゴミ拾い】

【栽培】

【縄師】

【漁師】

【剣士】

【重剣士】

【布師】

【演芸師】

【果樹栽培師】

【建築士】

【テイマー】

【魔法使い(風)】

【剣聖】

【短剣術】

【体術】


なんとも、使えないスキルがたくさんだった。ランダムだからしょうがないが、ほとんどが、戦闘向けじゃない。だが、討伐ギルドで、Sランクになることが約束された超レアスキルが出来上がった。これは、とても有り難い。30分とはいえ、このスキルは、発現とともに、見切りが手に入れることができる。これはとても有効だ。


明日試してみよう。どうせ、30分なんかじゃ、どんなに頑張っても、アビリティは手に入らないのだから。


「寝るか」


魔力欠損は、気持ちが悪くなる。頭痛とだるさ、明日までには治る。もう寝よう。


「おやすみなさい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る