第15話 発現

「わぁぁぁぁ!!!!!」


叫んだのは、白い髪の子だ。その声でまだ寝ていた2人は起こされた。


「これ、何ですか!」


「どうしたの?悪い夢でも見た?」


「これぇぇーー!!」


白い髪の子が近ずいてきた。なにも変わったことはない。何もない壁の方をジッと見つめている。


「この薄い、板!これがシュキルボードだ!!」


「ですです!ボードです!!」


「ボードって本当にあるの?」


「「うん!」」


2人の目の前にはステータスがあるらしい。ってことは2人とも10歳になったってことだ。

それにしても2人とも、同い年ぐらいとしか、思ってなかったが、誕生した日まで一緒とは珍しい。


「どんなことが書いてある?」


「えっとー、名前は、シャイでレベル?が2であとはごちゃごちゃ!で、スキルは魔法使い(光)とカウンターって書いてあるー!!」


「わたしは、名前、メイで、レベル2で、スキルは槍使いと獣人化ってあるです!!」


「どっちも戦闘系スキルだな」


魔法か、いいなぁ。俺もいつか手に入れるんだ!それにメイちゃんの方は、獣人化って珍しいスキルだ。基本的に獣人に発現するスキルだが、その確率は低いって聞いた気がする。


「いいでしょーー!まほー!!」


「獣人化、ですか?大きい獣になるんですか!?」


「はい!一回落ち着こうか、それで、ステータスが発現したから、冒険者カード作りに行こう!」


「はーい!」「わかった、です!」


2人とも、ステータスがわかってから、すごくはしゃいでいた。一応保護者だから止めないとね。

さて、ギルドに向かうか。







「あー、疲れた」


「うちねー、討伐ギルドに入るんだー!」


「わたしも、入りたいです!」


「ねね、一緒にパーティー組もうよ!」


「いいですね!組みたいです!」


「じゃあ、けってー!」


2人とも、登録中ずっと嬉しそうに騒いでいた。嬉しそうで、よかったが、騒ぎすぎて怒られた。でもそんなの気にしないで、騒いでいた。それから、ステータスを写す水晶を触って、ステータスを確認した。



♢♢♢




【シャイ】レベル: 2



【ヒューマン】


体力: 50

魔力: 65

筋力: 20

防御: 30

俊敏: 45

ポイント: 1



【スキル】: 魔法(光),カウンター



派生: なし



♢♢♢




【メイ】レベル: 2



【獣人】


体力60

魔力60

筋力50

防御55

俊敏60

ポイント: 1



【スキル】: 槍術,獣人化



派生: なし




♢♢♢



シャイは魔力より,メイは平均的に高い。これは獣人による基本ステータスだ。


それからさらに2人はヒートアップして,怒られた。


それから急いで宿に帰りましたとさ。

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