第5話 旅先
旅を始めて、2日が立った。
【亜空間収納】は時間経過が消えるので遠慮なく食べ物や水を確保することができた。
そして剣士アビリティと投擲アビリティは取得したが、まだまだ足りない。
「どうせなら!この世界全てのスキルアビリティゲットしなくちゃ!」
また、目標が増えました!
1度アビリティを取ればそのアビリティは熟練度が上がり、いつしかレベルが上がる。でもまだ剣速上昇アビリティや、クリティカル上昇アビリティなど小さな誤差でしかない。
今【亜空間収納】に入っているスキル玉は13個で、【保護】が3つ、【剣士】2つ、
【弓使い】が1つ、【投擲】が2つ、【布師】が1つ、【魔剣士】が1つ、【龍剣士】が1つ、
【調教師】が1つ、【精霊術】が1つある。
それぞれ、全部15分ある。最初の【保護】、【剣士】、【弓使い】、【投擲】は髪の毛から確定生産した。その他は、自分の血だけ入れ、ランダムで作ったスキル玉だ。
今のところ1番取れやすいのは、【剣士】、【投擲】あたりだろう。
1度アビリティを取れたら、取りやすくなり、あと1つぐらいはアビリティが取れそうだからだ。
そして【精霊術】は精霊との契約が必要である。逆に言えば、精霊がいれば契約ができる。
15分以内に精霊と【精霊術】で会話をし、契約をすることが条件で、一度契約すると、スキルを使わなくても会話ができるらしいから、チャンスがあれば取っておきたい。
剣士アビリティをとるのに大体2時間分ぐらいのスキル玉が必要だった。【龍剣士】などはこれから増えれば一応希望はあるが、ドラゴンより強くないといけない。なのでまだ厳しいだろう。
そして、お金はほとんど、食料に回した。一応旅用の馬車があるが、それを使うと旅費のほとんどを使ってしまう。なので、歩くことにした。歩けば2日ほどで着くはず。
と噂をすれば街が見えてきた。
「おお!大きいな」
ここは、孤児院の時のベフェルン街よりちょっぴり大きめの、ウェルダンだ。
なぜきたかというととりあえず、いろんな街を旅したい。これは私欲だ。
そして、ここは貿易で優秀だ。お世話になった鍛冶屋のガルダンもここから鉄を仕入れているらしい。なので鉄花など、定期的に、送るつもりだ。お金はガルダンが冒険者カードの貯金に入れといてくれるらしい。出発前に俺も作った。そこに振り込むそうだ。
「おい止まれ、身分証を」
「これで」
門番はどこにだっている。冒険者カードは身分証にもなる。とっても便利だ。
「通っていいぞ!ようこそ、ウェルダンへ」
「ありがとう」
門を通ると、綺麗なレンガの街が広がっている。そして、貿易ならではの馬車や、屋台などが、たくさんある
さぁ街探検だ
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