第10話 諦念、、、そして燻り出す狂気
知らない家の庭先。
のぶ「あ、あがぁ、いってぇ、血ぃで出てる、死ねる」
転がされたまんま募るのはやっと死ねるって言う紛い物の希望。
???「おい、そこのぼろ雑巾みたいなのを起こしな」
「へい、おい!それに水でもかけてやれ」
身体にかけられる冷たい水。
のぶ「あがぁぁぁぁ」
反射的に仰け反って見上げる
???「なんだいその目は?気に入らないね、自分だけが不幸みたいなツラして見てんじゃないよ」
あぁ、この人が俺を殺してくれるんだ?どうせもう何やっても上手くいかないんだからどうでもいいや。
???「死ねば助かるみたいな甘い考えしてるみたいだね。」
他人に俺の何がわかる?もう全部どうでもいいんだよ、死なせてくれよ。
???「おい、死なない程度に痛めつけつづけろ、その気に入らない顔が出来なくなったら呼びに来い」
「へい」
殺さない癖に痛みは与え続けるんだ?まだ楽にしてくれないんだ?
のぶ「殺、、、せ」
「ダメだね!姐さんに死なない程度って厳命されてんだ」
繰り返される殴る蹴る、嫌だ嫌だ、こんなんガキの頃に受けてたイジメとなんも変わらんじゃん。
この程度じゃ身体が勝手に反応してしまう痛みを逃がしながら痛がる顔だけ作っちまう。
コイツらも結局同じ。
ブツン、、、
何かが切れた。
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